第19期プロコン育成塾 第6回が開催されました

プロコン育成塾の集大成となる経営診断報告会演習を、12月16日(土)~17日(日)の2日間に開催しました。

本演習は、塾生それぞれが9月から独力で取り組んだ経営診断の結果を発表する場です。後日、実施する経営者への最終報告を想定し、30分間のプレゼンテーションを行います。

恒例のくじ引きで発表の順番を決めた後、1日目に9名、2日目に6名のプレゼンテーションを実施しました。

プレゼンテーション後には、講師と修了生から報告内容についてのフィードバックがあります。塾生たちが分析した内容や改善提案について次のような指摘がありました。

  • 課題を絞り込んだ上で、具体的な行動につながる改善提案ができているか。また、提案した内容が経営数字にどのように反映されるのか。
  • 目指す姿が絞り込めているか、明確になっているか。何のために何をするのかをしっかり落し込めているか。
  • 根本の問題解決に踏み込めているか。診断士は全体を見なければならないが、枝葉だけを見てはいないか。
  • 顧客分析や競合分析などの基本的なマーケティングのフレームを用いて分析しなければ、新商品や販促の提案に説得力が得られない。
  • 目の前の現場のみならず、本社の機能にも及んだ原因分析ができればさらに良い提案になる。

毎年、経営診断報告会演習には、オブザーバーとして当塾の修了生に参加していただいています。今年は第18期までの修了生が参加しました。各修了生は自己紹介を通じて受講した当時の状況を振り返りながら、塾生にエールを送りました。塾生も休憩時間を活用し、修了生との交流を図りながら自分の発表を振り返っていました。講師のみならず、修了生も一緒になって後輩を育てるのが当塾の伝統です。

修了生からは報告内容への厳しい指摘もありました。その裏にはプロコンとしてさらに成長を願う期待が込められています。塾生にとっては、今後の活動の大きな糧となったことでしょう。

発表演習の後は、振り返りの講義です。各講師がそれぞれの分野について講評を行いました。プレゼンテーションを終えた塾生は、自身のこれまでの診断活動を振り返りながら、より深く学ぶ機会となったことでしょう。

最後に小畑塾長から大切なお話がありました。

    • あるべき姿をしっかり定義しよう
    • みんなと同じことをやっても特徴がない
    • そのためには本質を見ることが大事である

19期生がプロコンとして成長していくことを願う、励ましの言葉になりました。

2日間の発表演習の終了後、修了生も参加し、懇親会を行いました。塾生はそれぞれのプレゼンテーションの感想を伝えあったり、講師や修了生にも積極的に質問するなど、リラックスした雰囲気の中で懇親を深めることができました。

塾生は今後、2日間の演習で受けた指摘や課題を踏まえて報告書をブラッシュアップし、最終報告会に臨みます。
塾生の皆さん、残りの期間のさらなるご健闘を願っています。