第19期プロコン育成塾受講生へのメッセージ(第2講 担当講師 西口 延良)

私は企業内診断士としてレベルアップを図るために、当塾の第5期を受講しました。受講後はプロコンの魅力を多いに感じましたが、自分自身の実力不足を痛感し、40歳前半で独立するのはまだ早いと企業内診断士を継続していました。しかし、同期や後輩の塾生達がプロコンとして独立して活動していることに大いに刺激を受け、48歳となった平成27年4月に独立開業し、現在に至っています。

私は「中小企業特有の財務診断」を担当させていただきます。受講生のみなさんは、中小企業診断士として財務の専門性を有していると言えます。売上高営業利益率や自己資本比率等の財務分析の知識は理解されているということを前提に、財務の教科書には記載されていない財務診断の実践的な活用方法について、具体的な事例を通じて重点的に説明し、理解を深めていだだきたいと思っています。

コロナ禍における中小企業の資金繰り対策として実行された無利子・無担保のゼロゼロ融資は、一定の効果を発揮しました。しかし、本年度は3年間猶予していた元本返済が始まり、資金繰りに苦慮する中小企業の支援が課題となっています。私自身も資金繰りに苦慮する中小企業の経営改善に向けて、忙しい毎日を送っています。受講生のみなさんも、当塾のカリキュラムを通じてコンサルスキルを高めることにより、これらの中小企業の支援に貢献していただきたいと思っています。

講師となって4年目を迎えますが、指導させていただいた修了生のみなさんが、様々な立場で活躍されておられることをお聞きするたびに、私自身の日々の業務の活力となっています。また、修了生の一部の方と協力して、中小企業の支援を行う機会を得ることができ、講師としての喜びも感じています。本年度も講師としての機会をいただいたことに感謝し、19期生のみなさんとお会いすることを楽しみにしています。