第22期プロコン育成塾受講生へのメッセージ(第2講 担当講師 西口延良)

私は企業内診断士としてレベルアップを図るために、当塾の第5期を受講しました。プロコンの魅力を多いに感じていましたが、受講後は自分自身の実力不足を痛感し、40歳前半で独立するのはまだ早いと企業内診断士を継続していました。しかし、同期や後輩の塾生達がプロコンとして独立して活動していることに大いに刺激を受け、48歳となった平成27年4月に独立開業しました。令和2年より当塾の講師を拝命し、今年で講師歴は7年目を迎えることになりました。

私は「中小企業特有の財務診断」を担当させていただきます。受講生のみなさんは、中小企業診断士として財務の専門性を有していると言えます。売上高営業利益率や自己資本比率等の財務分析の知識は理解されているということを前提に、財務の教科書には記載されていない財務診断の実践的な活用方法について、具体的な事例を示して重点的に説明し、理解を深めていだだきたいと思っています。

金融庁は、金融機関の担保・保証人依存による融資からの脱却を目指し、事業性融資への取組を促す施策の一つとして、「事業性融資の推進等に関する法律」(事業性融資推進法)を2024年6月に成立させました。この法律に基づき、特許・ノウハウ・顧客基盤といった無形資産を含む企業の総財産を一体として担保に設定できる「企業価値担保権」が、2026年5月に施行されました。企業価値担保権を設定する際、金融機関は貸付特約(コベナンツ)を軸に企業へのモニタリング(伴走支援)が求められており、我々のビジネスチャンスも広がっていくことが想定されます。

当塾のカリキュラムを通じて、受講生のみなさんの専門性や独自性に磨きをかけて、上述のニーズに対応できるようなプロのコンサルタントになることを期待しています。本年度も講師としての機会をいただいたことに感謝し、22期生のみなさんとお会いすることを楽しみにしています。