第16期プロコン育成塾 第4回が開催されました!
10月24日(土)、プロコン育成塾 第4回が開催されました。
内容は、一人で行う診断実務の方向性についてのグループ討議です。
グループ討議は、2年前の第14期から設けられた半日のカリキュラムで、中間報告の側面があります。
塾生にとっては、経営診断の進捗状況や提言の方向性を発表してフィードバックを受け、視点の漏れを理解したり、実践的なコンサルティング手法を学べたりする場です。
塾生が3~4名、講師・アドバイザーが2~3名の計6〜7名のグループに分かれ、各塾生から経過報告をおこなった後、まず塾生間で質疑や意見を交わします。次に、講師・アドバイザーから質問や助言がおこなわれます。
塾生は自分の発表だけでなく、質問をしたり助言をしたりする立場になることで気づきを得ることも多く、プロコンになるための学びが深まる貴重な機会です。
講師・アドバイザーからは、以下の厳しい言葉もありました。
- あるべき姿に対する提言ではなく、社長の話の要約になっていないか?
- 提言内容が点になっていて、つながりがない。
- 仮説のままで、本質的原因を究明できていないのではないか?
- 塾生同士の質疑においても方向性に関する質問がなく、視点が枝葉にとどまっていることが表れている。
- 財務分析も大事だが、中小企業診断士は事業を分析できないといけない。
- 社長の土俵で話を進めており、コンサルティングができていない。
- この進捗状況で、スケジュール内に経営診断が完了できるのか?
塾生からは、以下の感想が聞かれました。
- 課題を列挙するだけで、企業にとっての優先順位を考えていなかった。
- 自分の視点が狭い、視野が固定されていることに気づかされた。
- 教科書どおりの考え方から抜け出せていないことが分かった。
- 軌道修正のきっかけが得られた。
- 社長に寄り添いすぎていた。コンサルタントとしての提言ができていないことを認識した。
- 中小企業診断士として、事業視点の話ができていなかった。
- 同期の仲間からも意見をもらえるのはありがたい。
休憩時間やグループワーク終了後も、講師やアドバイザーから直接助言があったり、塾生同士で気づきを共有したりしています。
終了後は、新型コロナウイルス感染症の警戒基準が引き続き緩和されている状況を受けて、2回目の懇親会を開催しました。
プロコン育成塾の懇親会は、単なる懇親会ではありません。講師・アドバイザーに質問をしたり、コンサルティングのノウハウ等を教えていただけたりする場でもあります。日中の講義では聞きにくかった事も、緊張感がほぐれて、ざっくばらんに尋ねている姿が見られました。
第16期プロコン育成塾も、いよいよ佳境に近づいています。
次回11月21日(土)は、西嶋講師による「セミナー・研修の企画&受注の具体的方法」、伊藤講師による「プロコンに求められる文章力・書類作成能力」と「説得力を高めるプレゼンテーション方法」の講義です。その後、5分間のプレゼン演習を通じて、講師・アドバイザーからプレゼン技術についてフィードバックや助言をもらいます。
そして、12月19日(土)・20日(日)には経営診断報告会演習を迎えます。
新型コロナウイルス感染症の感染予防に加え、季節の変わり目で寒暖の差が大きい時期になりますので、体調に万全を期しながら、プレゼン演習および報告会演習に臨んでほしいと思います