第14期プロコン育成塾 第5回が開催されました!

 去る11月10日(土)、第5回プロコン育成塾が開催されました。

 最初の講義は、伊藤講師による第6講「プロコンに求められる文章力・書類作成能力」です。

 新聞社に勤務していた経歴を持つ講師の経験に基づき、良い文章を書くための3つのポイントとその方法論をお話しいただきました。

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 プロコンは、報告書など文章を書く機会が多いので、良い文章を書くことは継続的に取り組むべき課題となります。例えば、言葉の選択一つによっても、文章全体のニュアンスは全く異なってきます。講義では、多くの事例を示しながら、「どうすれば良い文章に改善されるのか」について、論理的な説明がありました。また、「理解があいまいな言葉があれば、その都度、辞書で確認することが大切である」といったアドバイスもありました。

 塾生は、読み手にどう伝わるかを常に意識して文章を書く習慣を身につけることの大切さを学んだことでしょう。診断先企業への報告書作成に際しても、何度も推敲を重ねていただきたいものです。

 第7講は、引き続き伊藤講師より「説得力を高めるプレゼンテーション方法」の講義でした。

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 プロコンは、セミナーや研修の講師として人前で話す機会が多く、また経営者や関係者へのプレゼンスを高める意味でも、プレゼンテーション能力は必須の能力といえます。

 プレゼンテーションにおいては、スキルやテクニックも大切です。しかし、それだけでは相手には響きません。説得力を高めるためには、話し手として自らの人格や品格を高め続けることや、理念や使命感を明確に持っていることこそが大切であると説明されました。そして、伝えたい想いを持って自分の言葉で話すことが重要との話もありました。

また、プレゼンテーションの3つのステップとして、講師自身がセミナー等で心がけていることを実例を交えて説明されました。他にもプロらしさを印象付けるための立ち居振る舞い、服装などについても解説されました。

 実例を交えた講義を通して、塾生は日頃の所作を含めたプロコンとしてのあり方の積み重ねが、プレゼンテーションの質を高めることを学んだのではないでしょうか。

 午後からの第8講は、志水講師より「独立1st(ファースト)ステージにおける公的機関の仕事」と題し、独立後のスタートアップ時期における公的機関中心の業務内容が紹介されました。

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 独立直後は、県や市、商工会議所等の公的機関の専門家登録や診断士協会の紹介から仕事を始めるケースが多いものです。そうした公的機関を通じた仕事に特有の留意すべき点や、会社勤めでの長年にわたる習慣から陥りがちな失敗もあります。

 講義では、講師自身の駆け出し時代の工夫や当時のスケジュール帳まで包み隠さず伝えられました。塾生にとって、ここまで赤裸々な話を聞く機会は他にはなかったでしょう。塾生は、スライドの細部を見ようと席を離れてスクリーン前に集まり、熱心に質問していました。

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 その後は、塾生によるプレゼン演習です。

前回アドバイスを受けた「スタートアッププラン」をブラッシュアップさせ、全員の前で発表しました。発表後には講師からフィードバックがあり、次回の演習ではこれを踏まえて企業診断の報告演習を行います。

 懇親会では、緊張が解けた勢いでお酒が進み、会話も弾みます。

 座学のカリキュラムはこの日ですべて終了しました。次回は第13期までの修了生も見守る中での報告会演習です。精一杯の力を発揮してくれることと期待しています。