第10期プロコン育成塾 第2回が開催されました!

 朝晩が冷え込み、秋の気配を感じる中、第10期プロコン育成塾の第2講が11月8日(土)に開催されました。
 第2講の前半は、プロコン育成塾の塾長である大場先生より、「経営コンサルティングの具体的な進め方」について、ご講義いただきました。
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 内容は、コンサルティングを行ううえでの、姿勢や持つべき知識、ヒアリングにおいてのポイントを、ご自身の経験をもとに教えていただきました。特に、初回ヒアリング時までに業界特有の専門用語や勘定科目を理解して、クライアントから信頼。最初に信頼を得られないと、次回から社長の本音を引き出すことは、ほぼ不可能になってしまいます。本音が引き出せなければ、企業の真の問題点・原因の把握は困難となります。そのような事態にならないためにも、業界知識のインプット等の自己投資を怠ってはならないということです。受講生の皆様も、今後は業界の専門家として活動するにあたり、業界知識の重要性を、十分に理解できたでしょう。
 昼休みを挟んだ後は、聴き方の大切さを感じるためのロールプレイングを受講生同士で行い、その方法と効果を体感しました。
 次に、コンサルティングの具体的な進め方についてお話をいただきました。毎回、受講生に提供しているオリジナルのSWOT分析シートの使い方を説明し、問題点を幅広くとらえ、本質的原因を追究する方法を学びました。また、コンサルティングとは、「企業の考え方を変革させることであって、良い報告書を提出することではない」ということです。一日でも早く業績をアップさせるためにはヒアリング時であっても具体的な改善策を示す必要があり、報告書はそれらをまとめたものに過ぎないということです。
 これらの内容は、これからプロのコンサルタントになる受講生にとっても、非常に大切な内容だったと思います。 
 最後に、大場先生が実務で使用されている診断ツールを紹介していただきました。長年の経験をもとに改良を重ねたコンサル・ツールは、まさにノウハウ満載です。受講生の皆様も、大変勉強になったことと思います。
 第2講後半は高越講師の「中小企業特有の財務診断」の講義です。
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 中小企業の決算書は、その内容を鵜呑みにしてはいけません。決算書の矛盾点や数字の持つ意味を迅速・的確に把握する必要があり、貸借対照表や損益計算書の診るポイントを解説していただきました。さらに、経営分析の精度をあげる方法もお話しいただき、その講義をもとに、例題を用いたワークにて、受講生全員で知識を共有しました。
 この講義で印象的だったのは、単なる数値分析と数字の羅列ではコンサルティングは見誤ってしまうこと。そして、会社を立ち上げた時の社長の思いを聞き、ヒアリングに時間をかけ、SWOT分析による改善の方向性を優先し確立することを、ご自身の経験に絡め熱く語られたことです。日頃のクールな横顔からは想像できない熱い想いは、受講生の皆様の心に響いたことと思います。
 講義終了後の懇親会には、ゲストとして修了生3名の方(第5期生の田畑さん、第6期生の指尾さん、第9期生の西嶋さん)にお越しいただきました。
   
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 3名からは、簡単な自己紹介の後、プロコン育成塾を修了して、どのような場で活躍しているのか、そして、受講生の皆さんへ伝えたい、熱い応援メッセージをいただきました。
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 専門分野が異なる修了生3名の話は、受講生の皆さんにとっては、今後の身の振り方を考えるうえで大いに参考になったことと思います。
 受講生の皆さん、第1回にも増して盛りだくさんの一日、大変お疲れ様でした。
次回の第3回は12月6日(土)に予定されています。
今月から各自の企業訪問も始まり、実践と理論の両輪での試行錯誤が始まります。
楽しみながら学び、ワクワクしながらゴールに向かって進みましょう。