第19期プロコン育成塾が開講しました
令和5年8月21日(土)、第19期プロコン育成塾が開講しました。
全国の中小企業診断協会に先駆けてスタートした「プロコン育成塾」は、今年で19年目を迎えます。今期も5月末の募集開始時から多くの入塾希望者に応募いただき、募集から約1週間で定員に達しました。塾生の皆さんにとっては、待ちに待った開講だったことでしょう。
開講に先立ち、一般社団法人兵庫県中小企業診断士協会の湯浅会長より挨拶がありました。「歴史ある当塾での学びを通じて、中小企業経営に貢献できる人材を目指してほしい」と激励の言葉をいただきました。
小畑塾長による開講挨拶では、「テクニックやノウハウではなく、コンサルタントとしてのあり方を学ぶ場と位置付けること」、「ビジネスに正解はない。正解を探すのではなく、ヒントをつかみ取ってほしい」との話がありました。
続いて講師陣の紹介です。各講師からは、自身の略歴や当塾への想いなどの話がありました。
続いて塾生の自己紹介です。1人1分の持ち時間で、これまでの略歴や受講の目的、将来の抱負などについて話します。講師は、塾生の話し方や表現力、所作、時間感覚や配分などをチェックし、その後の面談などでフィードバックします。当塾では、すべての時間が「塾生の成長」を意識した内容となっています。
塾生の自己紹介が終わると、いよいよ開講講義です。
小畑塾長より、「プロコンの基本要件と能力開発」の講義がありました。プロコンとしての心構え、ミッション・ビジョン・バリュー、プロコンに必要な要素など、コンサルタントを目指すうえで押さえるべきポイントに関する話が中心です。当塾が掲げるミッション「中小企業を変革できる志あるプロコンを増やし、日本の未来を切り拓く」も共有され、塾生が目指すべきプロコン像や必要な使命感等を改めて共有する機会にもなりました。また、中には「よい経営をしている中小企業から学ぶ必要性を感じた」など新たな気付きを得た塾生もいました。
初日のお昼休憩は、初対面の塾生同士がお互いに交流し、距離感を縮める時間です。塾生揃って教室でお弁当を食べ、その後簡単なワークショップを実施しました。
午後の始めは第1講です。
柳講師より、「中小企業コンサルティングの具体的な進め方」の講義がありました。事前分析からの仮説設定、ヒアリング時の心構えや進め方、企業のあるべき姿の把握など、当塾で脈々と受け継がれてきたノウハウに加えて、柳講師の経験も加えた内容の話がありました。また、来月から始まる実習でも特に重要となる初回訪問時のポイントや留意点などの話もありました。塾生の皆さんも自身の訪問時を想定しながら、真剣に受講していました。
初日最後のカリキュラムは、講師による個人面談です。
塾生は事前作成した「スキル洗い出しシート」を基に講師と面談しました。これまでの仕事での経験や培ってきた能力が、専門分野として活かせるのか。プロコンとして通用するレベルなのか。など、個人ごとに具体的アドバイスを受けました。
各塾生は、自身の強みや課題などを改めて振り返る貴重な機会になったことでしょう。なお、当塾では次回以降、プロコンとしての将来計画を策定するカリキュラムも準備しています。
終了後は懇親会を行いました。懇親会では講義中に確認出来なかった疑問点やプロコンの実務など、普段耳にすることができない話にお酒も進みました。
これから約半年間、様々な課題や疑問が出てくることと思いますが、塾生の皆さんはこの取り組みを通じ、プロコン育成塾のミッション実現に向けて前進してほしいと思います。