第19期プロコン育成塾受講生へのメッセージ(第3講 担当講師 吉田 喜彦)

プロコン育成塾第19期の受講生の皆さん、第3講「業種別の着眼点と分析のセオリー」の小売・飲食・サービス業のパートを担当する吉田喜彦です。これからの半年間よろしくお願い致します。

独立を目指す皆さんにとって「独立診断士」とはベールに包まれ正体がはっきりとしない抽象的な世界ではないでしょうか。どんな仕事が多いのか、どの程度のスキルが必要なのか、受注方法はどうしているのか、そんなモヤモヤを解決したい。私も独立を目指した10年前にそんな思いでこの育成塾に申し込みました。

私が受講生として担当した診断先は個人飲食店でした。全くはじめての業界、本当の意味ではじめての実践、分からないことだらけで試行錯誤したことを覚えています。しかしその経験が今どれほど役に立っていることかと思います。そんな塾での学びが診断士の原点になっています。

独立後は業種業界にかかわらず、様々な企業の経営相談を受ける場があるでしょう。診断士は経営の本質を語るため様々な業界の相談にも対応できます。もし、相談を受けたとき最も身近である、小売・飲食・サ-ビス業の相談に乗れないようでは話になりません。

企業診断とは、知識の自慢や発想力に頼った壮大な世間話ではなく、一貫性のある根拠を言語化したプレゼンテーションでもあります。経営者が盲点に気づき、行動を促すのがプロの仕事です。

独立診断士が何を考え、どのような力で仕事をしているのか。受講する皆様にはプロの世界の経験を少しでもお伝えし、迷いのない独立を目指していただきたいと考えています。