第17期プロコン育成塾 第3回が開催されました

10月9日(土)、第17期プロコン育成塾 第3回が開催されました。

本日のテーマは「プロコンの商品づくりと仕事のとり方」です。東松講師の講義は、受講の心得として「知識の取得、インプットだけで満足しないこと。学びは行動に移さなければ意味がない。一つ学んだら一つ実践する“一学一践テーマ”を意識しながら受講すること」との訓示から始まりました。続いて「プロコンへの3つのステージ」として、プロコンへの道程を3段階に分けて取り組んでいく考え方が示されました。また、各ステージの内容や仕事例の紹介、次のステージに進むために必要な心構えや課題、注意点などについて、講師自身の歩みをふまえた具体的な説明がありました。

次の講義は、橋本アドバイザーによる「独立スタート時における公的機関の仕事」です。独立直後には、門戸が開いている公的機関を通じて仕事をする機会も多くあります。専門家派遣や診断士協会の紹介などによる仕事の獲得方法、従事する際の心構えや注意点などについて、自身の経験に基づく話がありました。

午後には、3人のアドバイザーから、商品づくりと仕事のとり方に関する実体験に基づく話がありました。

井上アドバイザーからは、独立二年目の身近な立場として、資格取得から現在までの経緯に関する話がありました。兼業時代の準備や基礎スキルの向上方法、仕事のとり方、受注の推移など、独立前後のリアルな内容は受講生にとっては気になるものだったことでしょう。
加藤アドバイザーからは、大企業からの独立者として、自身の独立経緯や商品づくりの方法、仕事の幅の広げ方などの話がありました。随所で成果物の実写を投影するなど、具体性に富んだ内容でした。
吉田アドバイザーからは、受講生に質問を投げかける形に始まり、独立すること自体の考え方、情報収集の仕方、食えるか食えないか、受注に繋がる日頃のスタンスなど、ミスした事例も赤裸々に交えた話がありました。正鵠を得た話が多く、受講生にとっては興味深い内容だったことでしょう。

再び東松講師に戻ってまとめ講義です。本日の講義や各アドバイザーの経験談を自分に取り入れていく際の注意点について補足がありました。最後に、午前の講義の冒頭で予告していたとおり、受講生数名から本日の学びと自身の実践テーマに関する発表がありました。受講生は、自らのテーマをアウトプットすることで、実践に向けての意識がより高まったことと思います。

講義後のグループワークでは、事前課題で受講生が各自作成した商品企画とスタートアッププランに対し、講師陣からの個別アドバイスがありました。経験豊富な講師陣からじっくりとアドバイスを受けられる機会は大変貴重です。今後の方向性について得た多くの気づきをもとに、ご自身のプランをさらに練り上げていただくことを期待します。

終了後は、新型コロナウイルス感染者数が大幅に減ったこと、緊急事態宣言が解除されことを踏まえ、自由参加型という配慮をしたうえで、今期初めての懇親会を行いました。懇親会は講師陣にざっくばらんに質問でき、同期とも交流を深めることができる貴重な場です。実際、講師陣から個別にアドバイスを受けたり、講義で聞けなかったことを質問したりする受講生の姿がありました。今回の内容が「商品づくりと仕事のとり方」であったことから、受講生の当事者意識が高く、タイミング的にもよかったように思います。懇親会については、今後も感染防止対策を行いながら、できる限り開催する予定です。