第17期プロコン育成塾受講生へのメッセージ(第4講担当講師 東松英司)
第4講「プロコンの商品づくりと仕事のとり方」を担当する東松英司です。私が当塾を受講したのは10年前。受講中の10月末日付で勤めていた会社を辞めましたので、独立してからちょうど10年が経とうとしているところです。
さて皆さんは「プロコンの商品づくり」と聞いてどんなイメージを持ちますか? 10年前の私は、正直ピンと来ませんでした。「物を売るわけでもないのに、商品って何のことだろう?」―さっぱりイメージもつかない状態で事前課題シートを渡され、必死にテキストを読み込んだことを覚えています。今から考えると、よくもまあそんな状態で独立したものだと呆れてしまいますが、そんな人でも10年やってこられたということで、皆さんも臆することなく一歩を踏み出していただければと思います。
コンサルタントの仕事のしかたは百人百様です。お客様からすれば、商品・サービスの内容が最も分かりづらい業種といえるでしょう。それだけに、コンサルタントが仕事をとるためには、お客様にどんなメリット・成果をもたらすのかを他業種以上に分かりやすく伝えることが求められます。そのために必要となるのが商品です。商品を提示することによって初めてお客様から購入対象として認識されるともいえます。お客様に買ってもらえる商品をつくることは、どの業界でも基本中の基本。経営コンサルタントであればなおさら、できていなければお客様の信用は得られません。
商品づくりは私たち自身にとっても、自身が生み出す付加価値を整理する手段となります。経験の蓄積や環境の変化によって、私たち自身の考え方も変化していきます。自分のやりたいことは何か、自分にできることは何か、お客様に求められることは何か、常々見直していくことが大事です。今回の受講を、皆さんにとっての最初の商品づくりの機会に、あるいは既に商品をつくっている方は見直しの機会にしていただければ幸いです。
なお、商品づくりも仕事のとり方も、どちらも決まったやり方があるわけではありません。第4講では、私以外に4名のアドバイザーから自身の経験に基づく話をしてもらいます。ご自身に合うやり方を見出していただければ幸いです。
開講日が近づいてきました。皆さんとお会いできることを楽しみにしております。