第17期プロコン育成塾受講生へのメッセージ(第2講担当講師 柳辰雄)

プロコン育成塾第17期の受講生の皆さん、第2講「経営コンサルティングの具体的な進め方」を担当する柳辰雄です。約半年に及ぶお付き合いとなりますが、よろしくお願いいたします。

さて、第2講はこれまで当塾で蓄積してきた講義内容を踏襲する形で、今期から私が担当することになりました。まさに経営コンサルティングの業務を体系的にまとめた内容となっていることに加え、当塾修了生のほとんどがコンサルティング活動で大事にしている価値観や姿勢・態度等にも触れる内容となっています。

経営コンサルティングとは、結局のところ、人と人との相互作用により、会社を良くするための行動を誘発するものです。どんなに知識があっても、どんなに経験やノウハウがあっても、経営者や従業員の行動につなげることができなければ、経営コンサルタントとしての役目は果たせなかったということになります。行動することができれば、良くも悪くも必ず結果を得ることができます。その結果を経営コンサルタントが専門的な視点から検証したうえで、次善策を提示し、さらなる行動につなげていく、いわゆるPDCAのサイクルをスムーズに回す手助けをすることが我々の本質的な仕事ということになります。

そのため、問題点や課題の抽出では科学的で、かつ客観的であることが求められる一方、改善策の提示では現実的で冷静な面を持ちつつも、会社を良くするという熱意や思いも持ち合わせていなければなりません。したがって、経営コンサルティングという業務は、相手の状況や反応に合わせて絶妙なバランス感覚を発揮しながら、最終的には行動を起こさせるという高度な技量が要求されるのです。

本講では短期間での習得が難しい重要なテーマに関して、当塾の諸先輩方の教えに基づきながら、私なりの体験も踏まえてお伝えできればと思います。

受講生の皆さまにとって、これからの半年間は経営コンサルタントに対する自らの考え方が大きく変わるかもしれない貴重な時間を過ごすことになると思います。悔いのないよう全力で取り組んでいただけることを期待しております。

開講まで残りわずかとなりましたが、体調管理には十分に気を付けて、万全の体制で新しい第一歩を踏み出してください。皆さまとお会いできることを楽しみにしております。