第15期プロコン育成塾 東松講師からのグループワーク(9/8)要旨のご案内

第15期プロコン育成塾 受講生へのメッセージ
グループワーク 担当講師 東松 英司

グループワークを担当する東松英司です。私は当塾の第7期を受講し、その後2年間は事務局、続く第10期はアドバイザー、第11期以降は講師として当塾の運営に関わらせていただいております。独立にあたっての悩みや独立後の仕事に関する悩みなど、気兼ねなくご相談いただければ幸いです。

さて、グループワークのテーマは「本質的原因の掴み方と効果的なヒアリング」です。

募集案内に記載のとおり、当塾では座学と並行して受講生の皆さんに“独力での経営診断”を実施していただきます。近年の受講生の様子を見ていると、残念ながら講義内容が十分に活かされていない診断報告書が非常に多くなっています。特に、“分析”が不十分なケースが目立ち、毎年不安を感じさせられます。また、全般に論理の一貫性に欠ける報告書が多く見られ、「中小企業診断士の2次試験は、ロジカルシンキングができなくても合格するようになってしまったのか」と疑うほどです。

経営コンサルタントに最も求められるものは、企業に成果をもたらす提案能力です。ただし、その提案には必ず“根拠”がなければなりません。その根拠は、決して教科書に書いてあることではありません。企業の実態の中にあるのです。実態を把握するためには、しっかりと“深掘り”をしなければなりません。目指すべきは、その企業の問題点を次々と生み出す“本質的な原因”を明らかにすることです。
表面上の問題点を手当たり次第に潰すばかりでは、“もぐらたたき”のように問題はすぐに再発し、一向に改善が進みません。本質的原因をあぶり出し、現状から脱却する道筋を示さなければ、経営コンサルタントとしての価値がありません。
したがって、提案能力の前提として、企業の実態を把握し、本質的原因をあぶり出すための“分析能力”が必要となります。そして、その分析能力の前提となるのが、必要な情報を収集する主な手段となる“ヒアリング能力”です。

グループワークでは、原因分析における“仮説”の考え方と“本質的原因”に迫っていくいくための“深掘り”のプロセス、原因分析に必要な情報を引き出すための“ヒアリング”の仕方について、実習形式で学んでいただきます。他の受講生の足を引っ張ることのないよう、開講日にお渡しするテキストを熟読したうえで臨んでください。

開講日が近づいてきました。皆さんとお会いできることを楽しみにしております。