プロコン育成塾 坪野講師からのご挨拶

            報酬はマーケットの評価が通貨に換算されたもの  
                              プロコン育成塾 講師 坪野克彦

 中小企業支援法が制定されたのが、今から10年前の1999年のこと、ちょうど、私が、中小企業診断士に登録し、経営コンサルタントとしての活動を始めた年である。その時に、国は「中小企業診断士は、民間で活躍する経営コンサルタントである」と定義づけた。その時に、国は「国家資格としてこの資格を与えるが、飯の種は自分自身でみつけろ」と示唆したのである。
 それから10年、中小企業診断士の資格を持つ者の多くが、いまだに、公的支援機関の仕事に依存し、いわゆる「成果を求められない」案件に没入している現実は、実に嘆かわしいと言わざるを得ない。公的支援機関の案件は、あくまでも入り口であって、我々の目指す経営コンサルティングの仕事そのものをもたらすものではない。それに報酬も成果を求められない代わりに恐ろしく安い。
 中小企業者等のマーケットが我々に支払う報酬は、その専門性や実力・実績、あるいは期待される成果等の総合的な評価が通貨に換算されたものである。この大原則を我々は肝に銘じておく必要がある。当プロコン育成塾における、私の講義は、経営コンサルティングにおいて、いかにして成果を出すか、マーケットに高い評価を受けるために必須の「プロコン・マーケティング」を実例を用いて解き明かしていく。