第22期プロコン育成塾受講生へのメッセージ(第1講 担当講師 東松英司)

第1講を担当する東松英司です。私は当塾の第7期を受講し、その後2年間は事務局、第10期以降は講師の一員として当塾に関わらせていただいております。経験も人脈もない状態で独立してから、気がつけば15年が経ちました。その間、中小企業診断士を取り巻く環境もずいぶん変わったように感じます。私自身も独立当初には想像もしなかった方向へと歩みを進めてきました。さまざまなご縁に恵まれ、学びを重ねてきた結果、最近では経営相談だけでなく、“生き方”に関するご相談をいただく機会も増えています。年齢や職業、独立意向の有無に関わらず、仕事や人生の方向性について悩むことは誰にでもあります。そんなときは、どうぞ気兼ねなくご相談ください。

さて、第1講「中小企業コンサルティングの具体的な進め方」では、中小企業コンサルティングの基本的な“やり方”をお伝えします。これからコンサルタントとして活躍を目指す皆さんは、「一日も早くスキルやノウハウを身に付けたい」という思いが強いことでしょう。また、当塾のカリキュラム内で皆さんに挑んでいただく“独力での経営診断”を進めるうえでも、基本的な手順を正しく理解しておくことは欠かせません。しっかり学習して実践の場で活かしていってください。

ただし、“やり方”ばかりに意識を向けないようにしてください。私たちコンサルタントが相手にする経営者は、感情をもった生身の人間です。近年は、生成AIを“壁打ち相手”として活用する経営者も増えています。生成AIと同じような答えしか返せないコンサルタントはもはや存在価値がありません。私たちに求められるのは、経営者の想いや感情を汲み取り、精神的な支えとなって、勇気ある行動を引き出していくことです。
そのためには、相手と真摯に向き合い、対話を重ね、信頼関係を築かなければなりません。問われるのは、知識や技術だけでなく、私たち自身の人間性です。つまり、“やり方”だけでなく“あり方”を身に付けていかねばならないのです。講義の中でお伝えするのはスキルやノウハウだけではありません。その背景にある考え方や姿勢についてもお伝えしていきます。感度を高め、自分自身の“あり方”を見直すきっかけにしていただければ幸いです。

開講日まで、いよいよあと1か月を切りました。皆さんとお会いできることを心から楽しみにしています。