第14期プロコン育成塾 東松講師からのグループワーク(9/8)要旨のご案内

第14期プロコン育成塾 受講生へのメッセージ

グループワーク 担当講師 東松 英司

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 グループワークを担当する東松英司です。

 私は、当塾の第7期を受講し、その後2年間は事務局、続く第10期はアドバイザー、第11期以降は講師として当塾の運営に関わらせていただいております。独立にあたっての悩みや独立後の仕事に関する悩みなど、気兼ねなくご相談いただければ幸いです。

 さて、グループワークのテーマは「本質的原因の掴み方と効果的なヒアリング」です。

 受講生募集チラシに記載のあったとおり、当塾では座学と並行して受講生の皆さんに“独力での経営診断”を実施していただきます。近年の受講生の様子を見ていると、残念ながら講義内容が十分に活かされていない診断報告書が非常に多くなっています。特に、“分析”が不十分なケースが目立ち、毎年不安を感じさせられます。また、全般に論理一貫性に欠ける報告書が多く見られ、中小企業診断士の2次試験はロジカルシンキングができなくても合格するようになってしまったのかと疑うほどです。

 経営コンサルタントに最も求められるものは、企業に成果をもたらす提案能力です。その提案には必ず“根拠”がなければなりません。その根拠は決して教科書に書いてあることではありません。企業の実態の中にあるのです。しっかりと企業の現状を把握したうえで “客観的な分析”をすることによって初めて、実態に即した提案ができるようになるのです。提案能力以上に“分析能力”が重要ということです。

 分析のゴールは、その企業の問題点をもたらす“本質的な原因”を明らかにすることです。そして、分析のスタートは、分析に必要な情報を収集するところから始まります。その主な手段が“ヒアリング”ということになります。

 グループワークでは、原因分析における“仮説”の考え方と“本質的原因”に迫っていくプロセス、原因分析に必要な情報を引き出すための“ヒアリング”の仕方について、実習形式で学んでいただきます。開講日にお渡しするテキストを熟読したうえで臨んでください。

 開講日が近づいてきました。皆さんとお会いできることを楽しみにしております。