プロコン育成塾を修了して(西島拓さん)
プロコン育成塾第13期生の西島拓です。
2017年1月に中小企業診断士試験に合格し、実務補修も終わらないままプロコン育成塾に飛び込んだことは、ちょっとした冒険でした。それまでの私は、大きな組織の一員としてしか働いたことがなく、ましてや会社の命運を左右するような事柄に深く関わることがなかったからです。
私にとっては、会社を背負う社長と一対一で向き合い、あるべき姿を導き出すことの難しさを体感した半年間でした。
当たり前のことですが、どこの誰かもわからない人間に、自らの根源に関わるような問題点を進んで語る人はいません。プロコン育成塾での企業診断では、いかに社長と信頼関係を築き、真剣に悩んでいる事柄を引き出すかを求められました。
また、社長の話した内容を鵜のみにせず、現場の観察やデータによって客観的に状況を把握して社長に指摘することも、コンサルタントとして重要な役割であると何度も指摘されました。
私は結局、この塾を修了後もすぐには独立せず 、会社に残ることを決断しました。プロコンとしてやっていくには、その前にまだまだなすべきことがあると気づかされたからです。けれども、相手の本当の問題を解決してこそ中小企業診断士の存在価値がある。そのことを忘れずに、一日も早くプロコンとして独り立ちできるよう精進していきたいと思います。
いろいろな気づきを与えていただいた先生方、事務局の皆様、そして同じ志を持って学んだ同期生の皆様、本当に感謝しております。