報告演習が開催されました。

 プロコン育成塾経営診断演習の佳境である報告演習が、1月21日(土)と22日(日)の2日間にわたって開催されました。
 報告演習では、受講生が担当する企業への診断内容について、一人35分間のプレゼンテーションを実施し、その後、講師全員からのフィードバックを15分間受けます。フィードバックでは、これまでの講義で教授された「プロコンとしての心構え」「中小企業特有のニーズ把握」「現状分析と真因の探り方」から「文章表現」「報告書の構成」「プレゼンテーション技術」に至るまで、下記のような指摘や指導がなされました。
・先方へのヒアリング内容をまとめただけの診断になっている。表に現れない課題と真因を見つけること。
・ES調査などの手法について、その目的をきちんと踏まえて使っているか。
・現状の分析が浅い(または分析自体をしていないに等しい)。そのため、的確な改善策に至っていない。
・一般的な解決手法に留まり、その企業の現状に即した具体的な解決法を提示できていない。
・先方の企業に対して、敬意を持った報告書になっていない。
・提案した改善策は、報告演習を待つまでもなく、実施しておくべき。
受講生は、今後プロコンとしての人生を送るうえで、忘れられない教訓を得ることができたのではないでしょうか。
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2日間にわたる報告演習の後は、間を置かず、振り返り講義が行われました。「プレゼンテーション力」「診断能力」「財務分析力」「本質的原因の掴み方」「改善提案力」「全体講評」の各項目について、講師全員からお話しいただきました。手厳しい指摘もありましたが、独立後に助言してもらえる機会は、通常ありません。成果が出なければ、当然のように仕事を無くします。厳しいアドバイスは、次のステージに繋がるきっかけです。受講生の皆さんは、しっかりと受け止めたことでしょう。振り返り講義後には、各講師による採点結果も配付されました。
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 オブザーバーとして、第11期までの修了生の先輩方にも参加いただきました。先輩方からも受講生に労いの言葉やアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
 ほっとした空気の中、終了後は恒例の懇親会です。修了生の先輩方も多数参加され、いつも以上に賑やかになりました。受講生の皆さんの、緊張から解放されたイキイキとした笑顔が印象的でした。
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 今後は、演習で受けた指導内容を反映して報告書を仕上げ、2月の最終回で修正内容の検討会を行います。作業期間はそれほどありませんが、より良い報告書を作るための詰めの作業です。受講生には今回の報告演習終了で気を抜いてしまわずに、今ひと時頑張っていただきたいと思います。