第11期プロコン育成塾 東松講師からのグループワーク(12/5)要旨のご案内

第11期プロコン育成塾受講生へのメッセージ

グループワーク 担当講師  東松 英司

 グループワークを担当する東松英司です。私は当塾の第7期を受講し、その後事務局として当塾の運営に携わってまいりました。昨年の第10期はアドバイザーとして受講生の皆さまに助言する立場となり、本年、第11期は講師として皆さまと相まみえることとなりました。講師陣の中では独立後の年数が最も若く、受講生の皆さまに一番近い存在となります。独立後の仕事に関する悩みなど、気兼ねなくご相談いただければ幸いです。

 さて、グループワークでは「本質的原因の掴み方と課題設定」について学んでいただきます。

 経営コンサルティングの現場では、企業のさまざまな問題に直面します。その多くは、決算書の数値や経営者から聞く話によって知ることとなります。しかし、決算書や経営者の話に表現されるものは、多くの場合「事象」や「結果」に過ぎません。

 経営改善策として、その「結果」をもたらした直接的な原因を見つけ出し、一つ一つ潰していけば、確かに短期的には効果が出るかもしれません。しかし、そのような方法では問題はすぐに再発し、場合によっては以前よりさらに酷い状態をもたらすことにもなりかねません。経営コンサルタントとして私たちがすべきことは、「直接的な原因」ではなく、「本質的な原因」を究明し、抜本的な解決策を提言することです。

 病気の治療に例えれば、対症療法だけではなく、病巣の除去や体質改善、ひいては生活習慣の改善が必要であるのと同じです。医者は、検査結果や患者の話、症状などから仮説を立て、患者への問診や精密検査によって仮説の検証、すなわち病名や病巣の特定をしていきます。

 同様に経営コンサルティング現場では、決算書や経営者の話、現場観察などを基に仮説を立て、経営者への質問や追加資料の収集・分析などによって仮説を検証し、本質的原因を特定していかなければなりません。

 この一連のプロセスで重要となるのが、ものごとの因果関係を正しく捉えることです。

 グループワークでは、因果関係を正しく認識し、真に解決すべき本質的原因を特定していくプロセスを実習していただきます。

 開講日が近づいてまいりました。皆さまとお会いできることを楽しみにしております。