第21期プロコン育成塾受講生へのメッセージ(第1講 担当講師 東松 英司)
第21期プロコン育成塾受講生へのメッセージ
第1講 担当講師 東松 英司
第1講を担当する東松英司です。私は当塾の第7期を受講し、その後2年間は事務局、第10期以降は講師の一員として当塾に関わらせていただいております。経験も人脈もない状態で独立し、かれこれ10年以上が経ちました。中小企業診断士を取り巻く環境もずいぶん変わったように感じます。私自身の環境も大きく変わり、独立当初では予想だにしなかった方向に進んできています。ご縁あってさまざまな学びを続けてきた結果、最近は“生き方”に関する相談を受けることも増えてきました。独立するかしないかに関わらず、今後の仕事、人生の方向性に関する悩みなど、気兼ねなくご相談いただければ幸いです。
さて、第1講「中小企業コンサルティングの具体的な進め方」では、中小企業コンサルティングの基本的な『やり方』をお伝えしていきます。これからコンサルタントとしての活躍を目指す皆さんにとっては、「いち早くスキルやノウハウを身に付けたい」という思いが強いことでしょう。また、当塾のカリキュラム内で皆さんに挑んでいただく『独力での経営診断』を進める上でも、基本的な手順は確実に理解しておかねばならないものとなります。しっかり学習して実践の場で活かしていってください。
ただし、スキルやノウハウばかりに気を取られないようにしてください。私たちコンサルタントが相手にする経営者は、感情をもった生身の人間です。プログラムされたとおりに動く機械でもなければ、反抗心を持たず従順な回答をしてくれるAIでもありません。「やれ」と言って素直に従ってくれるような相手ではないのです。
相手を動かすためには、相手としっかりとコミュニケーションを取り、信頼関係を構築しなければなりません。問われるのは、私たちの人間性です。つまり、『やり方』だけでなく『あり方』を身に付けていかねばならないのです。講義の中でお伝えするのはスキルやノウハウだけではありません。感度を高め、自分自身の『あり方』を見直すきっかけにしていただければ幸いです。
開講日が近づいてきました。皆さんとお会いできることを楽しみにしております。