第20期プロコン育成塾 第5回が開催されました

プロコン育成塾 第5回の講義を11月16日に開催しました。
経営診断実習が始まり2カ月が経過し、塾生はこれまでに診断先への訪問を複数回実施しています。診断を進める上での悩みや相談、課題について、休憩時間に情報交換をする光景が見られました。

第7講は井上講師による「プロコンに求められる文章力・書類作成能力」です。

講義の冒頭では、講師の過去の経験を基に、文章力・文章作成能力は仕事の成果や受注可否にも影響を及ぼす重要なスキルであるとの説明がありました。

また、テキストの内容に基づき、文章を書くときに意識すべきことや、良い文章を書くための3つの要素についての講義がありました。特に3つの要素である「中身と構成」「作文技術」「言葉の選択と文体・リズム」については具体例を挙げながら説明がありました。

最後に、塾生がこれから作成する経営診断報告書の書き方についての講義がありました。全員が真剣な表情で受講していました。

第8講は中村講師による「説得力を高めるプレゼンテーションの方法」の講義です。

例年にない取り組みとして、「伝える資料」と「読んでもらう資料」は違うことを塾生に体感してもらうため、テキストの資料をパワーポイントに変換した講義資料を配布しました。塾生にとっては、次回講義までの課題である経営診断報告書とプレゼン発表資料の作成に向けて大きな学びになりました。

講義では、プロコンとして想定されるプレゼンテーションの場面で何が評価されるのか具体的なお話がありました。各種のワークでは「講義の内容を実際に経験する」、「塾生同士が相互に評価する」を通じて、普段意識しない自分の話し方のクセに気付くなど学びを深めていました。

その後の中間報告プレゼンテーション演習では早速その気づきを活かすなど積極的に取り組む姿勢が見られました。

午後からは引続き中村講師による「セミナー・研修の企画&受注の具体的方法」についての講義です。
プロコンの仕事の1つに講師業があります。講師としてどのように仕事を受注していくのか、中村講師がどのように実績を積み上げてきたのか、など実体験を織り交ぜたお話がありました。塾生にとっては、キャリアプランを設計するための貴重なアドバイスになりました。

本日最後の講義は、塾生全員による中間報告プレゼンテーション演習です。これまでの診断内容を1枚の資料にまとめ、各自が5分でプレゼンテーションを行います。

塾生は中村講師の講義内容に加え、自分より前の発表者の良い点や悪い点を学んでいくので後になるほどレベルが上がっていくようでした。

発表の後、これまでの講義を踏まえたプレゼンテーションが出来ているかについて、講師陣から講評があります。準備不足で思うように話せていなかった、スクリーンだけを見てしまい聴衆を意識出来ていなかったなど、各自の課題が明らかになりました。最後に中村講師から総評としてプレゼン10箇条のお話がありました。今後のプレゼンや経営診断報告演習に向けた大きな気づきになりました。

12月の経営診断報告演習まで約1カ月になりました。塾生は今までの講義を振り返り、120%の力で経営診断に取り組んでくれることでしょう。

最後に嬉しいお知らせです。当塾の卒業生であり現在講師を務める吉田講師が、先日開催された「中小企業経営診断シンポジウム」にて発表された経営革新支援事例論文が最優秀賞(中小企業庁長官賞)を受賞されました。吉田講師、おめでとうございます。