第19期プロコン育成塾 第4回が開催されました
プロコン育成塾 第4回の講義を10月21日に開催しました。
既に経営診断実習が始まっているため、受講生は事業者様への訪問を2~3回経たうえでの参加となります。休憩時間には診断を進める上での悩み、課題について情報交換をする光景が見られました。
第6講は伊藤講師による「プロコンに求められる文章力・書類作成能力」です。コンサルタントにとっての文章力の重要性や良い文章の書き方を講義いただきました。
コンサルタントが心掛けるべきは、わかりやすい文章、説得力のある文章、思いが伝わる文章であることや、良い文章を書く3つの要素として「中身と構成」「作文技術」「言葉の選択と文体・リズム」があることなど、具体例を挙げながら説明がありました。
受講生にとっては、これから作成する経営診断報告書の品質を左右する、重要な学びが得られる機会です。皆さん真剣な表情で受講していました。
また診断先の経営者と向き合うスタンス、心構えについて、
・プロコンはレポーターではなくコンサルタントであること
・文章には書き手の知性や人柄が現れる。
・言葉の未熟さは相手に伝わる。そこで疑念を抱かれることがないようにする。
など、今後のプロコンとしてのあり方を受講生にアドバイスされていました。
経営診断実習先から欲しい情報を得られないなど、苦戦している受講生にとっても、すぐ次の打ち手に活かせる気付きがたくさん得られたと思います。次の講義では実践した成果の声が飛び交うものと期待しています。
第7講は中村先生による「説得力を高めるプレゼンテーションの方法」の講義です。
プロコンはセミナーや経営者への提案など、プレゼンテーションの機会が多くあります。プレゼンテーションの印象を高めるには、その内容は勿論のこと、「人物」が重要であること。また人物の評価は「外見」「話し方」「聴く態度」から構成されることを説明いただきました。
講義では、
・話す速度を意識した1分スピーチ
・参加者全員に目線を合わせるプレゼンテーション
・1のテーマについてPREP法に沿って討論する
など複数のワークが実施されました。受講生はお互いにフィードバックすることで、普段意識しない自分のクセに気付くなど学びを深めていました。
午後からは「セミナー・研修の企画&受注の具体的方法」についての講義がありました。プロコンの仕事の1つに講師業があります。講師としてどのように仕事を受注していくのか、中村講師ご自身がどのように実績を積み上げてきたのか、など実体験を織り交ぜてお話いただきました。受講生にとっては、キャリアプランを設計するための貴重なアドバイスになりました。
最後の講義は、受講生全員によるプレゼンテーション演習です。これまでの診断で得られた情報を現状分析や原因分析、提言の方向性など1枚の資料にまとめ、5分でプレゼンテーションを行います。
プレゼンテーションの後、講師陣から講評を受けます。この演習では、これまでの講義の内容を踏まえたプレゼンテーションが出来ているかアドバイスがあります。準備不足で思うように話せていなかったり、スクリーンの方だけ見てしまい聴衆を意識出来ていなかったりなど、思うようにいかない受講生もいたようです。講師陣からのアドバイスを本番のプレゼンテーションにしっかり活かしてほしいものです。
12月の発表会まで、あと2ヵ月を切りました。経営診断先の事業者様により良い価値を提供し、その成果を全員で持ち寄る会となることを期待しております。皆さん本日もお疲れ様でした。