第18期プロコン育成塾 第4回が開催されました

プロコン育成塾 第4回を10月22日に開催しました。

第6講は、伊藤講師による「プロコンに求められる文章力・書類作成能力」です。

講義開始時に、中小企業診断士にとっての文章力の重要性について、「言葉は命である」というフレーズを使って説明いただきました。

続いて、私たちコンサルタントが文章を書くときに意識したい3つの点について説明がありました。

・わかりやすい文章:言葉の選択や使い方が適切であることや簡潔で明瞭な文章であることなど

・説得力がある文書:主張が明快であることや論理的な展開であることなど

・思いが伝わる文章:提言する際は自信を持って言い切ることや疑問点は徹底的に調べ上げることなど

これら3点について、具体例を挙げながら、経営診断報告書をはじめとした文章を作成する際の取り組み方について、講義がありました。

経営診断報告書の1ページ毎にしっかりとした価値を持たせるように意識すること。また、プロの仕事として意識して取り組むこと。

これから経営診断報告書を作成する塾生にとって、これらは大変重要な内容です。皆さん真剣な表情で聞き入っていました。

次に、良い文章を書くための3つの要素となる「中身と構成」「作文技術」「言葉の選択と文体・リズム」について説明がありました。

どの要素も非常に大きな気付きと学びを得る内容ですが、筆者が特に印象に残ったのは、「言葉の選択と文体・リズム」です。

普段何気なく使っている言葉の中には、意味がとても似通ったものがあります。例えば、「信用」と「信頼」です。講義ではいくつかの言葉の意味の違いのお話がありました。また、「経営理念」など、普段よく使う言葉を自分なりに明確に定義しておくことの大切さも指導いただきました。

受講生も初回面談から早くも1か月以上が経過しました。今後も、診断先経営者の方々との意思疎通や経営診断報告書作成の場面で、この講義で教わったことを活かしてほしいと思います。

 

第7講は、中村講師による「説得力を高めるプレゼンテーション方法」「セミナー・研修の企画&受注の具体的方法」の講義です。

本日午後からある「プレゼン演習」を控えた受講生は、少しでも中村講師から学び取り、実践しようと考え、受講していました。

プレゼンテーションの印象を高める講義では、その「内容」と「人物」両方の評価が重要と説明されました。特に人物評価は、「外見」「話し方」「聴く態度」の3つに分けて説明いただきました。

中でも「安定感ある話し方」では、話すスピード(1分間300文字程度)やノイズの予防などを実践形式で取り組みました。グループワークで他の塾生からのフィードバックにより、自分では気付いていない話し方のクセを理解する機会を得た塾生も多いように見えます。

また、「聴く態度」の重要性にも説明がありました。印象に残った言葉の一つとして、「その場に居る誰よりもよい聴き手を目指す」です。目線やうなずき、顔の意思表示なども気を配り傾聴することは、プレゼンの場での参加者全員からの自身に対する印象を上げるだけでなく、コンサル場面でのヒヤリングにも非常に役に立つことを説明いただきました。

これからの実習など、企業支援の現場で活かしてほしいと思いました。

次に、プレゼンテーションとパワーポイントの作り方について説明がありました。

プレゼンテーションでは、理解を促すために、「共通言語」を使うための準備や情報収集の貪欲さが関係性構築にも重要な役割を果たすことが挙げられました。パワーポイントの作り方では、「1つのスライドで伝えたいことは1つ」などの原則を再確認する機会になりました。

最後に講師業の種類と受注ルートについて説明がありました。現在の中村講師の講師業の割合がどの程度なのか、これまでに実践してきたことなど、中村先生ご自身が経験されたお話しもいただきました。自分の話し方を根本から見直すため、改めて話し方を学ぶ学校に通ったことや、ご経験された失敗事例なども包み隠さず話していただいたことは、塾生にとっても励みとなる内容だと感じました。

本日の最終は、ここまでの講義を踏まえたプレゼンテーション演習です。事前に準備したパワーポイントを用いて、1人5分で発表しました。本日の講義での学びを早速活用する塾生、事前準備を念入りにする塾生などそれぞれのスタイルで真剣に取り組みました。中には、他の受講生が行う演習も自分にとって不足している箇所を補うための勉強材料として取り組む塾生も多くいました。

また、講師陣からも一人ひとりに合わせた的確なフィードバックがありました。自身では自覚していない点を指摘され、塾生にとって大きな気付きとなりました。

ぜひ、12月の最終発表会で本日の学びを活用してほしいと思います。

皆さん、お疲れ様でした。