第17期プロコン育成塾 第4回が開催されました

10月23日(土)、プロコン育成塾 第4回が開催されました。
内容は、一人で行う経営診断実習の方向性についてのグループ討議です。

開始に先立ち、小畑塾長よりグループ討議の意義・目的について説明がありました。早い段階で診断の方向性の誤りに気付き、塾生だけでなく診断先企業にとってもより良い実習にするための有意義なカリキュラムです。

塾生にとっては、経営診断の進捗状況や提言の方向性を発表してフィードバックを受け、視点の漏れを理解したり、実践的なコンサルティング手法を学べたりする場です。また経営診断の中間報告の意味合いもあります。

塾生4名、講師・アドバイザーが3名の計7名、3グループに分かれ、各塾生が経過を報告します。そしてまずは塾生間で質問や意見を交わし、その後講師・アドバイザーが助言や質問をします。塾生は自分が発表することによる学びだけでなく、意見や質問をする立場になることで別の視点からも気付きを得ることができます。

議論しやすい雰囲気のもと、グループ討議は活発におこなわれました。その中で、講師・アドバイザーから以下のような厳しい言葉もありました。
・社長の話を鵜呑みにしてそのまま提言にしている。
・赤字の本質的原因を究明できていないのではないか?
・塾生同士の質疑において、視点が枝葉にとどまっている。
・分析が足りず、思いつきの提言になっている。
・提言を実行、実現するための人や時間はあるのか?

また塾生からは、以下のような感想が聞かれました。
・面談時のヒアリング力、考える力、提案力、書く力の重要性を痛感した。
・現在の自分の経営診断の方向性が間違っていると気づいた。
・どこが重要なのかがよく理解できた。
・ヒアリングの質と量が足りていないとわかった。
・他の塾生の発表を聞くことで、自分の視野が広がった。

休憩時間にも、講師やアドバイザーから引き続き助言をもらう姿や、塾生同士で気づきを共有する光景も多く見られました。

終了後は、飲食店に対する営業時間短縮の要請が解除されたこともあり、新型コロナウイルス感染症に気をつけながら、2回目の懇親会を開催しました。
プロコン育成塾の懇親会は、単なる飲み会ではなく、講師・アドバイザーへの質問やコンサルティングのノウハウ等を教わる場でもあります。日中の講義では聞きにくかった事も、緊張感がほぐれて、ざっくばらんに尋ねている姿が見られました。

次回は、文章力・書類作成能力やプレゼンテーション力に関する座学だけでなく、プレゼン演習も予定しています。塾生の皆さんには、テキスト第7講の内容にも事前に目を通し、十分に練習を積んだうえで演習に臨んでほしいと思います。