第17期プロコン育成塾が開講しました
令和3年8月21日(土)、第17期プロコン育成塾が開講しました。
全国の中小企業診断協会に先駆けて始めた「プロコン育成塾」は、今期で17年目になります。
昨期に引き続き、コロナ禍でのスタートとなりました。緊急事態宣言が発令され対象期間中であることもふまえ、これまで以上に感染予防対策を施して開催しました。
開講に先立ち、一般社団法人兵庫県中小企業診断士協会の湯浅会長より、激励のお言葉をいただきました。「プロコンとしての力をつけるだけでなく、自分の向き不向きを知り進む方向を見つけることも大切」とのお言葉には、当塾の存在意義と塾生の成長に対する期待が込められていました。また、当塾の特長である強固なネットワークにも触れられ、「人と人とのつながりを大切にしてほしい」とコロナ禍で交流の場が少ない中での人脈作りの重要性についても話されました。
続いて、今期より塾長に就任した小畑塾長より、開講の挨拶として、塾生への期待や修了生の状況、カリキュラムについて、受講生へ期待する想いとともにお話しいただきました。
続いて講師陣の紹介です。各講師からはそれぞれの講義を受け持つ立場から、示唆に富んだお言葉や力強いメッセージをいただきました
引き続き、第17期塾生の自己紹介です。一人2分間の持ち時間でプロフィールや受講目的、抱負を話されました。この自己紹介の場は、各自の「話す力」を評価する場でもあります。講師は、塾生の話し方や表現力、所作、時間感覚や配分などをチェックし、午後の個人面談時にフィードバックします。当塾でのすべての時間は、塾生の成長のためにあります。
塾生の自己紹介が終わると、いよいよ開講講義の始まりです。
当塾の前塾長である大場顧問より、「プロコンの基本要件と能力開発」をテーマに、プロコンへの道(ステップ)、プロコンの基本要件など、コンサルタントを目指すうえで必ず押さえるべきポイントを講義いただきました。塾生にとっては、独立・独立準備中・企業内など各自の立場で、今後どのような心構えと方向性で自己を高めていくかを考える指針となったのではないでしょうか。また、志や理念の重要性などコンサルタントの「あり方」についてのお話は、「やり方」に意識が向いていた塾生の心に響いたようです。
昼食休憩の後、午後から第1講が始まりました。
小畑塾長より、「中小企業のコンサルティングニーズと心構え」のテーマでお話をいただきました。経営者自身も自覚していないことが多い「潜在的な真のコンサルティングニーズ」をどう把握するか、顧客との信頼関係をいかに構築するかなど、ご自身の経験を交えて説明されました。塾生にとっては非常に難しいテーマである一方で、コンサルタントとして仕事をするうえでは必ず突き当たる重要な問題です。まとまった形で指導を受ける機会のない内容に、塾生も真剣な表情で聞き入っていました。講義の冒頭では、アンテナの立て方や習慣(クセ)といったプロコンを目指す上で心掛けるべきことについて話され、明日からすぐ実行できるアドバイスもいただきました。
初日最後のカリキュラムは、講師による個人面談です。
塾生は事前に作成した「スキル洗い出しシート」を基に講師と面談し、フィードバックを受けました。これまで企業内で経験したことや培った能力が、コンサルタントとして活かせる専門分野となるか、プロコンとして通用する水準か、具体的な評価とアドバイスをいただきました。また、自分では気づいていなかった強みの指摘も受けます。講師陣の指導、塾生の真剣な質問などで、会場は活気づきました。
今日の面談とフィードバックを皮切りに、次回以降も、プロコンとしての商品企画や将来計画を策定するカリキュラムが準備されています。
残念ながら懇親会は開催できませんでしたが、休憩時間や終了後には、講師や他の塾生と積極的にコミュニケーションを取る姿が見られました。
新型コロナ対策として、参加者全員のマスク着用はもちろん、入室時にはアルコール消毒と非接触式体温計で検温、広い会場で密を避け、対面する場面ではフェイスシールドを着用しました。制約のある中でも、学びと人脈・ネットワーク作りの場として、当塾を存分に活用してほしいと思います。
次回講義時には診断先が発表され、いよいよ独力で挑む診断実習が始まります。様々な課題や疑問点が出てくると予想されますが、講師・アドバイザー・事務局が全力でサポートいたします。体調管理を万全に、実り多い半年間にしていきましょう。