第16期プロコン育成塾 西口講師からの第3講(9/5)要旨のご案内
第16期プロコン育成塾受講生へのメッセージ
第3講 担当講師 西口 延良
第3講を担当する西口延良です。私は企業内診断士として資質向上を目的に、当塾の第5期を受講しました。その後、企業内診断士を継続していましたが、同期や後輩の塾生達がプロコンとして独立し活動していることに刺激を受け、平成27年4月に独立開業し、現在に至っています。
第3講は「中小企業特有の財務診断」です。受講生のみなさんは、我々講師と同様に中小企業診断士の国家資格取得者であり、財務の専門性を有していると言えます。自己資本比率や損益分岐点等の財務分析の知識は理解されているということを前提に、財務の教科書には記載されていない財務診断の実践的な活用方法について説明し、理解を深めていだだきたいと思っています。
地域金融機関は他行との低金利競争から脱却し、地域金融機関としての存在価値を高めるために、融資先に対するコンサルティング支援を強化しています。担保・保証人に依存することなく、事業価値を評価して金融支援を行うことが求められるようになりました。このような金融環境のなかで、地域金融機関は中小企業診断士の資格を持つ経営コンサルタントを積極的に活用しています。我々が活動するフィールドは大きくなりました。この意味においても、財務診断の実践的な活用を心がけてください。
最後に、お恥ずかしいことですが私の失敗事例を紹介します。顧客訪問の際に道に迷ってしまい、約束の時間に30分遅刻してしまいました。顧客説明のために作成しておいた資料について、持参するのを忘れたこともありました。お詫びしてその場を凌ぎましたが、いずれの事例も顧客からの評価は低く、二度と声がかかることはありませんでした。我々の仕事は厳しい業界であります。
しかし、顧客の依頼に応えることができれば、顧客から感謝され大きな喜びもあります。プロコンはやりがいのある仕事です。プロコンを目指す受講生のみなさんの一助になるべく、講師を務めさせていただく所存です。