第16期プロコン育成塾 東松講師からのグループワーク(9/5)要旨のご案内
第16期プロコン育成塾受講生へのメッセージ
グループワーク 担当講師 東松 英司
グループワークを担当する東松英司です。私は当塾の第7期を受講し、その後2年間は事務局、続く第10期はアドバイザー、第11期以降は講師として当塾の運営に関わらせていただいております。独立にあたっての悩みや独立後の仕事に関する悩みなど、気兼ねなくご相談いただければ幸いです。
さて、グループワークのテーマは「本質的原因の掴み方と効果的なヒアリング」です。
募集案内に記載のとおり、当塾では座学と並行して受講生の皆さんに“独力での経営診断”を実施していただきます。近年の受講生の様子を見ていると、残念ながら講義内容が十分に活かされていない診断報告書が非常に多くなっています。特に、分析が不十分なケースが目立ち、毎年不安を感じさせられます。また、全般に論理の一貫性に欠ける報告書が多く見られ、「中小企業診断士の2次試験は、ロジカルシンキングができなくても合格するようになってしまったのか」と疑うほどです。
分析や提案をするうえで欠かせないのが、企業の実態を正しく把握することです。“結果”としての現状を詳細に把握するだけでは不十分です。その結果をもたらした“原因”として、企業の内部事情をあぶり出すことが重要です。
現状分析と原因分析。どちらもいかに“深掘り”できるかに掛かっています。浅い分析では、効果の薄い提案や的外れな提案になってしまいます。表面上の問題点を潰すばかりでは、一時的な効果しか得られず、“もぐらたたき”のように問題はすぐに再発します。
皆さんには、そのような薄っぺらな提案で自己満足してほしくはありません。問題点を次々と生み出す“本質的な原因”を明らかにし、現状から脱却する道筋を示して診断先企業の役に立つことを目指していただきたいと思います。
グループワークでは、ヒアリングにおける“深掘り”の仕方、原因分析における“仮説”の考え方と“本質的原因”に迫っていくためのプロセスについて、実習形式で学んでいただきます。他の受講生の足を引っ張ることのないよう、開講日にお渡しするテキストを熟読したうえで臨んでください。
開講日が近づいてきました。皆さんとお会いできることを楽しみにしております。