第18期プロコン育成塾受講生へのメッセージ(第3講 担当講師 吉田 喜彦)

プロコン育成塾第18期の受講生の皆さん、第3講「業種別の着眼点と分析のセオリー」の飲食・サービス業のパートを担当する吉田喜彦です。これからの半年間よろしくお願い致します。

独立を目指す皆さんにとって「独立診断士」とはベールに包まれ正体がはっきりとしない抽象的な世界ではないでしょうか。どんな仕事が多いのか、どの程度のスキルが必要なのか、受注方法はどうしているのか、そんなモヤモヤを解決したい。私も独立を目指した10年前にそんな思いでこの育成塾に申し込みました。

塾での診断先として担当した企業は個人飲食店でした。全くはじめての業界、本当の意味ではじめての実践、分からないことだらけで試行錯誤したことを覚えています。しかしその経験が今どれほど役に立っていることかと思います。そんな塾での学びが独立の原点になっています。

飲食業は多くの方にとって、もっとも親近感をもつ業種です。だからこそ飲食業を診断するスキルは身に付けていただきたいです。独立後は業種業界にかかわらず、様々な企業の経営相談を受ける場があるでしょう。診断士は経営の本質から考えるため様々な業界の相談にも対応できるのです。もし、相談を受けたとき最も身近である、飲食業の相談に乗れないようでは話になりません。

企業診断とは知識の自慢や発想を広げた世間話ではなく、一貫性のある根拠を言語化したプレゼンテーションでもあります。経営者の盲点を見つけ、経営者に行動を促すのがプロの仕事です。

独立診断士は企業内診断士とは全く別の世界です。受講する皆様にはプロの世界の経験を少しでもお伝えし、迷いのない独立を目指していただきたいと考えています。