第12期プロコン育成塾 第4回が開催されました!
朝晩、冷え込みを感じる12月3日(土)、第12期プロコン育成塾の第4回目が開催されました。
今回はまず第5講として、伊藤講師から「プロコンに求められる文章力・書類作成能力」についてお話しいただきました。
プロコンには、現場でさまざまな書類を作成する能力が求められます。いったん作成し提出された書類は独り歩きし、思わぬところで書き手の評価を上げたり落としたりします。
伊藤講師は、数多くの書類を作成し見てきた経験から、その重要性を強く認識されています。「我々が作る書類は仕事の評価として残る結果であり、それは将来にも影響するものである」と、力説されました。
文章は、主語と述語の間隔や修飾語の書き方一つ取っても、読み手にスッキリと伝わったり逆に混乱させたりします。講義では、いくつもの実例とそれに対するディスカッション、講師の解説がなされました。受講生にとっては、文章の良い例、悪い例の認識を通じて、言葉に対する感覚を研ぎ澄ませる機会になったのではないでしょうか。
続いての第6講は、引き続き伊藤講師より「説得力を高めるプレゼンテーション方法」についてお話しいただきました。
プロコンは、セミナーや研修の講師として人前で話す機会が多く、また、経営者へのプレゼンスを高める意味でも、プレゼンテーション能力は必須の能力といえます。しかし、プレゼンテーション能力に気を配っている診断士は、意外と少ないのが現状です。
プレゼンテーション能力を高めるに当たり、初心者は手法のみに気を配りがちです。しかし、手法を学ぶだけでは相手には響きません。説得力を高めるためには、自己を正しく認識して、自分の言葉で話すことが重要です。「形式だけではなく、自己の存在で話すことが重要」と、強調されました。また、プロらしさを印象付けるための立ち居振る舞いや服装などのお話しもされました。
午後からの第7は、当塾第6期修了生の志水講師による「独立1stステージにおける公的機関の仕事」と題して、独立間もない時期におけるお話をいただきました。
診断士が独立して間もない時期は、公的機関の専門家登録から仕事を始めるケースが多いものです。しかし、長年の会社勤めを経て独立した方々が陥りがちな失敗や、公的機関ならではの留意するべき点があります。講義では、講師自身の駆け出し時代に工夫したことや失敗したことを包み隠さず開示されました。これらエピソードを独立後直面する事例として、受講生は真剣に聴き入っていました。
本日最後のカリキュラムはプレゼン演習です。前回アドバイスを受けた「スタートアッププラン」をブラッシュアップしたものを、講師の前で発表しました。初日の自己紹介で受けた指摘や本日の第6講で学んだ内容に留意しつつ、各自工夫した発表内容となりました。各自発表後に全講師から受けた指導を踏まえ、次回の演習にて企業診断の報告を行います。
講義終了後、恒例の懇親会が開催されました。回を重ねるごとにお互いのコミュニケーションも密になり、講師への個別質問や受講生同士の情報交換など、熱心な話が時間一杯続きました。
次回は1月21日(土)、22日(日)の2日間にわたって経営診断報告会が開催されます。第12期プロコン育成塾のカリキュラムの山場です。受講生の皆さんにとっては、集大成となる発表です。今まで学んできたものをすべて発揮し、精一杯の報告をお願いします。
第11期までの修了生の方々もぜひご参加いただき、後輩たちの発表を見守っていただけることを期待しています。