第9期プロコン育成塾 第2回が開催されました!
さわやかな秋晴れの中、第9期プロコン育成塾の第2回が11月9日(土)に開催されました。
第2回の前半は、「経営コンサルティングの具体的な進め方」について、プロコン育成塾の塾長である大場先生よりご講義いただきました。
コンサルティングに関わるうえでの姿勢や持つべき視点、ヒアリングテクニック、具体的なフォーマットなど、実践的な進め方を教えて頂きました。また、前回から今回までの受講生各自の対応について、一つ重要な指摘がありました。プロのコンサルタントになるにはどのような意識が必要なのか、多くの受講生が、目が覚める思いをしたことでしょう。
事前分析(予備調査)の切り口やチェックポイント、熱心さを伝えるための初回訪問時の対応、そして、実際のコンサルティング現場で具体的に必要となる対応。これらの実践的な進め方は、大場塾長の長年の経験からまとめられたものであり、これからプロになる受講生にとっても、非常に大切な内容だったと思います。
初回ヒアリング時の対応については、診断士になるときの実務実習と比較し、違いを明確に示して頂きました。初回ヒアリングは「勝負の場」です! 我々の目的が「報告書を書くこと」ではなく「企業を良くすること」であることを再確認する場でもありました。
そして「問題点・原因の把握」、「改善策の立案」、「報告書の作成」など、4時間の講義の中で、一通りの具体的な進め方を教えて頂きました。
大場塾長の軽快で聞き手を飽きさせない話し方を通して、企業のコンサルティングは人と人のつながりが大切であることも教えて頂きました。また、通常の講義では聞けない、「なぜここで、受講生に向けて投げかけをするのか」といった、講師をするうえでのテクニックも随時教えて頂きました。
第2回の後半は、「中小企業特有の決算書の診方」について、高越アドバイザーよりご講義いただきました。
これまで、多くの企業を財務的視点で診てこられた実績を基に、「これこそが現実の中小企業である」という圧倒的な説得力を持った内容でした。まず、中小企業の決算書が必ずしも企業の実態を表しているとは限らないことを、具体的な事例により解説を頂きました。
そして、多くの受講生がまだあまり馴染みのない、決算書の作成スケジュールや、B/SやP/L以外の各書類、その中でも特に重要なものに絞って解説して頂きました。実践で診るべき項目は診断士試験とは異なります。なぜその項目を診るのか、そしてどのような意識で診るのかというポイントは、これから先、各企業をコンサルティングする実践の場で役立つことでしょう。
演習では少数のグループになり、与えられた事例企業について意見を交わしました。お互いの意見を聞き、講義を踏まえて考える演習は、実践で使える財務の視点を身に付ける良いきっかけになったことでしょう。
最後に、実際のコンサルティングでは、財務分析の数字に捉われすぎることなくヒアリングに時間をかけ、SWOT分析をしっかり行うことが重要であることを再確認し、本日の講義を締めていただきました。
講義終了後、受講生の皆さんが担当する診断先企業の発表がありました。一人で一社を担当するコンサルティングです。自分が担当する業種が伝えられる緊張の瞬間でした。
講義終了後の懇親会には、ゲストとして修了生3名の方(第3期生の田口さん、第6期生の内藤さん、第8期生の川北さん)にお越しいただきました。
3名からは、プロコン育成塾を修了した後、どのように活躍してきて、現在どのようなビジョン・考えを持っているかを話していただきました。そして、受講生の皆さんへ伝えたい、熱い応援メッセージをいただきました。
企業内での経歴や専門分野が異なる修了生3名の話は、受講生の皆さんにとっては、今後の身の振り方を考えるうえで大いに参考になったことと思います。
受講生の皆さん、第1講にも増して盛りだくさんの一日、大変お疲れ様でした。
次回の第3回は12月7日(土)に予定されています。
今月から各自の企業訪問も始まり、実践と理論の両輪での試行錯誤が始まります。
楽しみながら学び、ワクワクしながらゴールに向かって進みましょう。