塾生の声をお届けします(K.Oさん)
プロコン育成塾第21期生のK.Oです。
私は2024年9月に大学院の養成課程を修了し、11月に中小企業診断士の登録を行いました。現在、広島県の金融機関で勤務をしていますが、その勤務先での自身の支援能力を高めることで地域の経済発展に寄与したいとの思いから中小企業診断士を目指しました。
中小企業診断士の資格取得後に私が最も不安に感じたことは、このまま資格を取得しただけで終わってしまうのではないかということでした。勤務先は副業が禁止であり、診断士のスキルを磨く場が限られていました。仲間内の勉強会にはいくつか参加していましたが、実践的な経験を積むものではありませんでした。また、私がこれまで経験した経営診断は5回の診断実習のみですが、いずれもチームで行ったもので、自分一人で全て行った経験がなかったことも大きな不安要素でした。
将来的に中小企業診断士として独立する場合はもちろん、たとえ企業内診断士であっても、診断士と名乗る以上は一定のスキルと経験が求められるべきものであると感じていました。そのため、何らかの形でスキル向上に取り組まなければならないと考え、どのように経験を積むかを模索していたところ、各県の中小企業診断士協会が実施しているプロコン塾の存在を知りました。その中でも兵庫県中小企業診断士協会のプロコン育成塾は極めて実践的なカリキュラムであったため、藁をもすがる思いで入塾しました。
プロコン育成塾の特徴は、第一にテキストが講師の方々の経験や信念が詰まった貴重な一冊であることです。一人で診断を行うにあたって必要な取り組み姿勢から、具体的なヒアリング手法、業界別の分析視点まで、すべてが凝縮された充実した内容です。第二に、講師の方々が将来に向けた診断士としての方向性を後押ししてくださる点も魅力です。私自身、まだ独立を明確に決めているわけではありませんが、グループワークを通じて自分の今後の方向性を具体化することができました。第三に、すべてを自分で考え主体的に診断に取り組むことで、診断士としての成長を実感できます。講義やグループワークを通じて、自身の取り組みを第三者の視点から評価してもらえることも大きな学びでした。
プロコン育成塾は、自分なりに考え抜いて懸命に取り組めば、それだけ成長できる場であると思います。今回学んだこと、得られた経験は一生の財産になると確信しています。このような貴重な機会をいただき、講師の先生方、事務局の皆様、同期の皆様に心より感謝申し上げます。

