第11期プロコン育成塾 第2回が開催されました!
秋の深まりを感じる中、第11期プロコン育成塾の第2回が11月7日(土)に開催されました。
第2回の前半は、大場塾長より第2講「経営コンサルティングの具体的な進め方」についてご講義をいただきました。
最初は研修での「つかみ」で、ユニークなアイスブレイクで場を和ませてから講義に入りました。関西では「笑いを取る」のは必須の技術、というのが塾長の持論です。
和んだ後、事前準備・覆面診断から初回ヒアリング、問題点洗い出しなどのステップごとに、塾長ご自身の経験をもとに話していただきました。
コンサルティングの具体的な進め方では、受講生に毎期提供しているオリジナルのSWOT分析シートを使い、問題点をしっかりととらえ、本質的原因に迫る方法を学びました。
コンサルタントの仕事の本質は、「経営者の考え方を変えることで、行動を変革させること」です。業績の向上という結果を出すためには、クライアント先に行動を変革していただかなければなりません。そのためには、問題点を幅広く洗い出し、問題の本質に迫る必要があります。真の原因を掴めないと、効果的な改善策に結び付けることはできません。「問題点の把握と原因追究は緻密に、解決策は大胆かつシンプルに!」ということが強調されました。
また、問題点を把握するためには、現場を知る必要があります。受講生は、頭だけで考えるのではなく現場に足繁く通い、汗をかく重要性が理解できたことと思います。
昼休みを挟み、ヒアリングの基本の解説です。経営者に気持ちよく話していただいて本音を引き出し、問題点を探る方法をわりました。その後、聴き方の大切さを理解するためのロールプレイングを行いました。理論とロールプレイングが組み合わされることで、効果的な学びとなりました。
これらの内容は、プロのコンサルタントをめざすうえで必須の事柄です。受講生の皆さんはしっかりと復習し、身に付けられることでしょう。
2日目後半は、高越講師の第3講「中小企業特有の財務診断」の講義です。
中小企業の決算書の裏側を、実際の現場に基づき話していただきました。
中小企業特有の決算書の矛盾点や数字の持つ意味、貸借対照表や損益計算書の診るポイントを解説していただきました。中小企業コンサルティングの現場で起こっていることをもとにした講義は、とても臨場感があります。
その後、受講生からのさまざまな質疑応答により、受講生全員で知識を共有しました。
また、中小企業経営とは切っても切り離せない関係にある金融機関について手に絡みながら中小企業支援をしていく必要性や、金融機関の行う格付けなど、裏話的なお話もしていただきました。
最後のまとめでは、財務分析だけに走るのではなく、コンサルティングの基本は「しっかりとヒアリングを行い経営者の想いを汲み取り、SWOT分析で改善の方向性を確立すること」を強調されました。
講義終了後の懇親会には、ゲストとして修了生3名の方(第7期生の片山祐姫さん、第8期生の川北日出夫さん、第8期生の網屋浩二さん)にお越しいただきました。
3名からは、自己紹介とともにプロコン育成塾を修了した後、どのような場で活躍しているのかを語っていただきました。また、これから企業診断を始める受講生の皆さんへ励ましの言葉をいただきました。
活躍の場が異なる修了生3名のお話は、受講生の皆さんにとって、今後を考えるうえでとても参考になったことと思います。
今月から受講生各自が一人で取り組む企業診断が始まります。理論をどう実践に活かすかが問われます。
不安と楽しみが入り混じる中、プロコン育成塾第11期生は前へ進んでいきます。
次回の第3回は、12月5日(土)に、第4講「プロコンの商品作りと営業力」(小畑講師)とグループワーク「本質的原因の掴み方と課題設定」(東松講師)が予定されています。