塾生の声をお届けします(K.Iさん)

プロコン育成塾第21期生のK.Iです。

私は2024年11月に中小企業診断士の登録をしました。長年、電機メーカーでエンジニアとしてものづくりに携わってまいりましたが、今年1月より意を決して、経営コンサルタントとして独立開業の道を選ぶことにしました。そこで、プロコンとして基礎からスキル、ノウハウを体系的に学ぶ必要があると考え、本塾へ入塾いたしました。

これまでに第3回の講義が終了しました。

初回講義では、まずプロコンとしての心構えを学びました。プロコンとして「七つの力」が求められること、そしてその力を磨き、経験を積み重ねていくことの大切さを教えていただきました。しかし、それ以上に重要なのは、自分自身がどんな理念を持ち、どんな未来を描いてコンサルティングに臨むのか、その“軸”を明確にすることだと気づかされました。これから様々なクライアントと関わる中で、成功もあれば失敗もあると思います。けれども、「自分は何のためにコンサルをしているのか」という信念がはっきりしていれば、どんな経験も次の成長へとつながると感じました。この塾を卒業するまでに、自分自身の理念とビジョンを明確にし、胸を張って語れるコンサルタントになりたいと思います。

第2回講義では、中小企業特有の決算書の読み解き方や、業種ごとの分析における着眼点、そしてヒアリングの実践的なポイントについてご教授いただきました。特に、ヒアリングにおける「聴く力」の重要性を改めて実感しました。声のトーンや相槌、目線の使い方一つで相手との信頼関係が大きく変わることを演習を通して体感し、自分自身の課題に気づく貴重な機会となりました。また、経営診断実習先の企業が決まり、これまで携わってきた「製造業」とは異なる「飲食業」を担当することになりました。未知の業種への挑戦に少し不安もありますが、それ以上に自分のコンサルティング・スキルの幅を広げる絶好の機会だと感じています。これからの学びと経験を糧に、より多くの経営者に寄り添えるプロフェッショナルを目指していきたいと思います。

第3回講義では、経営診断を行う上で重要となる「本質的原因の分析」と「診断ストーリーの組み立て方」について講義と演習を通じてご教授いただきました。具体的な現象を分析し、抽象的なレベルにまで思考を深めることで、真の原因を探り、具体的で実現可能な改善提案へとつなげる。そして、報告書全体の論理に一貫性と説得力を持たせられるよう意識していきたいと思います。

診断先企業様への訪問も始まり、実際の経営者と向き合う中で、机上の学びでは得られない気づきや学びを感じています。同期の仲間と共に学びを深め、プロコンとして一歩ずつ成長していきたいと思います。