第21期プロコン育成塾 第1回が開催されました

令和7年8月9日(土)、第21期プロコン育成塾が開講されました。

全国に先駆けてスタートした一般社団法人兵庫県中小企業診断士協会の「プロコン育成塾」は、今年で21年目を迎えました。今期も5月末の募集開始時から多くの希望者の入塾申込があり、募集開始1時間で定員に達しました。遠方からの参加希望者も増えたようです。塾生の皆さんにとっては、待ちに待った開講だったことでしょう。

開講に先立ち、当協会の植田会長からのメッセージが伊藤塾長の代読により伝えられ、「21期生の皆様も必ず卒業するんだという覚悟と決意をもって学んでいただきたい。」との激励の挨拶がありました。

開講挨拶では、伊藤塾長からプロコン育成塾の歴史が紹介されたうえで、「プロコンとしての心構えや当塾の理念・伝統、さらにはプロコンとしての知見とノウハウをしっかりお伝えしたい。」との言葉がありました。さらに、「人は、なりたい自分になれる」との激励もあり、これからプロコンを目指す塾生の指針となる挨拶となりました。

続いて講師陣の自己紹介です。講師陣もこれからの塾生の成長を楽しみにしている様子で、熱のこもったメッセージが続きました。今回欠席の中村先生のメッセージは事務局が代読しました。

そして塾生の自己紹介です。1人90秒の持ち時間の中で、自身の略歴や受講の目的、抱負などを伝えていきます。講師陣は自己紹介の段階から塾生の話し方や表現力、身だしなみ、所作、時間配分などをチェックしており、午後の面談の時間に気づいた点を塾生にフィードバックしていきます。塾生への指導はすでに始まっています。

塾生の自己紹介が終わると、いよいよ開講講義です。

伊藤塾長より、「プロコンの基本要件と能力開発」の講義がありました。当塾ではコンサルティングのスキルを教えるだけではなく、プロコンとしての在り方や矜持といった面も重視しているとお話しいただきました。塾生にとっては、スキルと品格を備えた診断士像が明確になったことでしょう。

また、当塾のミッションとプロコンの定義では、塾生自身の現状確認のグループワークがありました。初めてのグループワークでこれから共に学ぶ仲間との親睦を深めることもできました。

午後の講義は、東松講師の「中小企業コンサルティングの具体的な進め方」です。コンサルティングの基本であるヒアリングについて自身の体験に基づき丁寧に説明していただくとともに「担当講師は苦労しますが、皆さんは今回失敗しても良いのでチャレンジしてほしい。」という言葉がありました。

初日最後のカリキュラムは、講師による個別面談です。

塾生は事前に作成した「スキル洗い出しシート」を持参し、講師と面談しました。これまでの職業人生の中で培ってきた知見が、コンサルティングにおける専門分野として活かせるのか? プロコンとして通用するレベルなのか? など、個別具体的なアドバイスがありました。

塾生にとっては、自身の強みや課題などを改めて振り返る貴重な機会であり、ベテランの中小企業診断士から様々なアドバイスを受けることができました。

終了後は、懇親会を行いました。初日の講義を終えた充実感と和やかな雰囲気の中、新たな疑問点やプロコンの実務などについて活発な意見交換が続きました。

これから約半年、座学での受講だけでなく自ら企業の経営診断を行い提案内容を考え続ける中で、経営診断の奥深さを実感することになるでしょう。塾生の皆さんはこの塾を通じ、プロコン育成塾のミッション実現に向けて前進してほしいと思います。