第20期プロコン育成塾 第6回が開催されました

プロコン育成塾の大きな山場となる経営診断報告会演習を、12月14日(土)~15日(日)の2日間で開催しました。

本演習は、塾生それぞれが独力で取り組んだ経営診断の結果を発表する場です。後日実施する経営者への最終報告を想定し、30分間のプレゼンテーションを行います。多くの講師陣や修了生を前にこれまでの3ヵ月間の成果を発表する、プロコン育成塾のハイライトです。

くじ引きで発表の順番を決めた後、1日目に8名、2日目に6名がプレゼンテーションを実施しました。

何度も練習した成果を発揮できた方もいれば、思ったように伝えられなかった方もいるでしょう。その全てが経営診断先の経営者に行う最終報告のための経験になります。

 

プレゼンテーション後には、講師と修了生から報告内容についてのフィードバックがあります。塾生たちが分析した内容や改善提案について次のような指摘がありました。

  • 経営診断には診断士の分析力が求められている。それに応える内容となっているか。ヒアリングの内容をまとめるだけになっていないか。
  • 報告書にリアルな数字や分かりやすい写真を盛り込めていない
  • 丁寧な原因分析ができているか。そして提案はSWOT分析から導き出されているか。
  • 報告書には論理的な分析とハートの両方が必要。理屈だけでは人は動かない。
  • 社長の言葉を鵜吞みにしていないか。裏付けをとっているか。
  • データに基づいた客観性は担保されているか。

毎年、経営診断報告会演習には、オブザーバーとして当塾の修了生にも参加していただいています。今年も多くの修了生に参加いただきました。修了生は、自己紹介の中で自身が当塾を受講した当時を振り返りながら、塾生にエールを送りました。

塾生、講師陣、修了生が真剣勝負で交流できることが、経営診断報告会の醍醐味の一つでもあります。

 

発表演習の後は、振り返りの講義です。各講師がそれぞれの担当分野について講評を行いました。

最後に伊藤塾長から講話があり以下のような点が指摘されました。

  • 戦略や分析といった言葉を使っているが、その通りできているか。
  • 社長の言葉や現状のドメインありきで提案するだけで終わっていないか。
  • ストアコンセプトや主要ターゲットなど、肝心な分析はできているか。
  • 社長の意志かコンサルタントの意志か分かるように記述できているか。
  • やり方の説明だけで終わっていないか。ちゃんと自らが汗をかいて分析できているか。

プレゼンテーションを終えた塾生は、自身のこれまでの診断活動を振り返りながら、より深く学ぶ機会となったようです。支援先への最終報告に備えてブラッシュアップのヒントを得たことでしょう。

2日間にわたる診断報告演習の終了後、講師陣と塾生に修了生を交えて懇親会を開きました。塾生同士でプレゼンテーションの意見交換をしたり、講師や修了生に積極的に質問したりするなど、リラックスしながらも真剣な雰囲気の中で懇親を深めることができました。

塾生は今後、2日間の演習で受けた指摘や課題を踏まえて報告書を磨き上げ、最終報告会に臨みます。
塾生の皆さん、最後まで最善を尽くしてがんばりましょう。