第20期プロコン育成塾 第4回が開催されました
11月2日(土)にプロコン育成塾 第5回が開催されました。
午前中は、「プロコンの商品づくりと仕事のとり方」です。プロコンとしての成長ステージを下記の3段階に分け、
・1stステージ=独立して間もない段階
・2ndステージ=公的機関中心
・3rdステージ=民間企業中心
4名の講師自身の経験や大切にしてきたことに関する講義がありました。
最初に橋本講師より、1stステージ・2ndステージ時代の自身の経験や取り組みに関するお話がありました。特に初期の段階は、自分の理想である「ありたい姿」に向けて行動すること、そのためにがむしゃらに行動することが重要であると強調されていました。
また、商品づくりと仕事の取り方では、限られた時間をどのように使っていくか、その重要性を説明されました。特に「自己研鑽を積み上げることで、自分の商品が形作られていく」という実体験を交えた説明は、塾生にとっても臨場感のあるものだったと思います。そして、「目的意識をもって、目の前の仕事に取り組むこと」が専門性の確立につながると説明がありました。
独立後のイメージが湧きにくい塾生にとって、独立初期の活動イメージについて大変貴重な講義となりました。
続いて、西本講師・柳講師・小畑講師から、それぞれ3rdステージに関する講義がありました。
西本講師からは、「自分のストーリーを説明できる」コンサルタントとして「日頃から心がけていること」や「自分なりに考えてきたルール」について説明がありました。また、自身の経験や理論を織り交ぜた「売上の方程式」について説明がありました。塾生にとって、提供価値と診断士としての報酬としての在り方を提示したフレームワークは、新たな気付きになりました。自分の提供価値を、能力と個性に分解し、その個性を生かした「仕事のつくりかた」は塾生にとって将来の事業展開を考えるうえで、参考になりました。
柳講師からは、「独立からのこれまでの軌跡」に関する話がありました。特に独立4年目までの苦しかった時期のリアリティあふれる経験談は、塾生も食い入るように聞いていました。また、仕事に全力で取り組み成果を見てもらい、相手の期待感を高めることで次の仕事が生まれていく、その結果「自分のできること、得意なこと」を軸とした仕事が充実していくことをお話しいただきました。自分の仕事に全力で取組み続けた結果、得意な仕事が生まれ、その仕事に収束していくという話は、塾生が今後仕事をしていく上での重要な気づきになりました。
そして小畑講師からは、自身の経営者としての取組に関する話がありました。また、プロコンとして、どのようなステージであっても「人とのつながり」が大切であること、早い段階で自分がどのようなコンサルタントになりたいか、自分の理想の姿や目標を決めておくこと等が重要であるとの話がありました。そして、プロコンとしてできるだけ多くの「優秀な中小企業」を知ることの大切さを説明していただきました。教科書にある診断方法だけでなく、個性を生かした中小企業の在り方を的確に捉え、生かしていくことが診断士として大切であるという説明は、塾生にとって教科書からは学べない大きな気付きになりました。
3rdステージ講義終了後には、パネルディスカッションを実施しました。限られた時間でしたが、塾生からも闊達な質問が飛び交うなど、熱気を帯びた時間となりました。午後からは、経営診断実習に関する経営診断サマリーのグループ討議を行いました。
塾生3~4名と講師2~3名でグループを作り、各担当塾生が経営診断の進捗状況や問題点、課題などを報告します。そしてそれを踏まえ、他の塾生や講師からさまざまな質問やアドバイスがありました。
塾生は自分の診断に対して意見を得られるだけでなく、他の塾生の発表にコメントする立場になることで違う視点からの気付きを得ることができます。また講師からは分析やヒアリングの甘さ、論理構成の矛盾点に関する指摘や、診断の方向性に関するアドバイスなどがありました。
今回のグループ討議を通じて、塾生自身の改善すべき点や報告書作成に向けた課題が明確になったかと思います。
これから次回のプレゼン演習、そして12月の経営診断報告会に向けた診断報告書に取り組むことになります。
塾生の皆さんは今回のアドバイスを生かして悔いの無いよう、頑張ってください。