第20期プロコン育成塾 第1回が開催されました

令和6年8月17日(土)、第20期プロコン育成塾が開講しました。

全国の中小企業診断協会に先駆けてスタートした「プロコン育成塾」は、今年で20年目を迎えました。今期も5月末の募集開始時から多くの入塾希望者に応募いただき、募集開始1時間で定員に達しました。塾生の皆さんにとっては、待ちに待った開講だったことでしょう。

開講に先立ち、一般社団法人兵庫県中小企業診断士協会の塔筋副会長から「中小企業診断士のバッチは羅針盤がモチーフであり、我々は経営の羅針盤の役割を求められている。その役割が担えるよう皆さんの努力を期待しています。」との挨拶がありました。

伊藤塾長による開講挨拶では、「プロコンとしての心構えや、当塾の理念・伝統、さらにはプロコンとしての知見とノウハウをお伝えしたい。塾生の皆さんにはその期待に応えて欲しい」さらに、「人は、なりたい自分になれる。正しく努力すれば、道は開ける」と激励の言葉がありました。これからプロコンを目指す塾生の指針となる開講挨拶でした。

続いて講師陣の自己紹介です。各講師から自身の略歴や当塾での取り組み方など熱い想いのこもったメッセージがありました。

そして塾生の自己紹介です。1人90秒の持ち時間の中で、自身の略歴や受講の目的、抱負などについての発表が続きました。講師陣は自己紹介の段階から塾生の話し方や表現力、身だしなみ、所作、時間配分などをチェックしており、午後の面談の時間に気づいた点を塾生にフィードバックしていきます。塾生への指導はすでにはじまっています。

塾生の自己紹介が終わると、いよいよ開講講義です。

伊藤塾長より、「プロコンの基本要件と能力開発」の講義がありました。ご自身のコンサルティングのバックボーンについて、原体験を踏まえお話しいただきました。塾生にとっては、塾活動を通じてなりたいコンサルタント像を見つける指針になったことでしょう。

また、当塾のミッションとプロコンの定義では、塾生自身の現状確認のグループワークがありました。初めてのグループワークでこれから共に学ぶ仲間との親睦を図ることもできました。

午後の講義では柳講師から、「中小企業コンサルティングの具体的な進め方」の講義がありました。プロのコンサルタントとして大事なことは「相手に動いてもらうこと」です。そのために必要なアクションとして事前分析、ヒアリング、分析の基本、問題点・原因の分析の説明がありました。当塾で脈々と受け継がれてきたノウハウに、柳講師の経験も加わり具体的な風景が目に浮かびます。塾生にとっては貴重な疑似体験ができたことでしょう。

初日最後のカリキュラムは、講師による個別面談です。

塾生は事前に作成した「スキル洗い出しシート」を持参し、講師と面談しました。これまでの職業人生の中で培ってきた知見が、コンサルティングにおける専門分野として活かせるのか? プロコンとして通用するレベルなのか? など、個別具体的なアドバイスがありました。

塾生にとっては、自身の強みや課題などを改めて振り返る貴重な機会、目指すプロコン像と自身の現状のギャップを理解する機会になったことでしょう。

終了後に懇親会を行いました。講義とは違った和やかな雰囲気の中、新たな疑問点やプロコンの実務などについて活発な質問が飛び交いました。

これから約半年、様々な課題や疑問が出てくることと思います。塾生の皆さんはこの塾を通じ、プロコン育成塾のミッション実現に向けて前進してほしいと思います。