第18期プロコン育成塾 第5回が開催されました
11月12日(土)にプロコン育成塾 第5回が開催されました。
午前中は、「プロコンの商品づくりと仕事のとり方」です。プロコンの成長ステージを3段階(1stステージ=独立して間もない段階、2ndステージ=公的機関中心、3rdステージ=民間企業中心)に分けて、ステージ毎に講師自身の歩みをふまえた講義がありました。
はじめに井上講師より、プロコンとして成長するためには人脈・実績・スキルの積み重ねが重要になると説明があり、その後、1stステージと2ndステージに関するご自身の経験に基づくお話がありました。独立初期の仕事内容、公的機関の仕事に携わったきっかけ、これまでの経験や過去に積み重ねてきたスキルを商品としてどのように活かしていったかなどがリアルに語られ、独立後のイメージが湧きにくい塾生にとって大変貴重な講義となったことでしょう。
続いて伊藤講師、柳講師、小畑塾長による3rdステージの講義です。
伊藤講師からは、現在顧問として支援している企業と契約するに至った経緯や、その時々の企業が抱える課題に応じて、組織変革、マーケティングなどの支援をしてきた事例紹介がありました。また、コンサルタントとしての矜持や他者のために生きる人生観など、日頃から心がけていることのお話がありました。
柳講師からは、独立して現在に至るまでに携わってきた仕事の紹介があり、その中で仕事のとり方などについてのヒントが伝えられました。売り込むような営業をするのではなく、自身の仕事の成果を見てもらい、相手の期待感を高めることで次の依頼につなげてきたお話は、塾生が今後仕事をしていく上での重要な気づきになったと思います。
小畑塾長からは、ご自身の経歴の紹介とその振り返りを通じて、早い段階で、自分がどのようなコンサルタントになりたいかの目標を決める重要性が伝えられました。人脈・実績・スキルは単に積めばよいというものではなく、自分のなりたいプロコン像を意識して積み上げていくことが大切です。
講義の後は、「プロコンとして軌道に乗り始めたのはいつ頃で、何がきっかけになったのか」「活動初期に取り組んでおけばよかったと思うこと」などをテーマにしたパネルディスカッションがあり、最後に塾生からの質問を受ける時間がありました。
午後は、経営診断実習に関する経営診断サマリーのグループ討議です。
早い段階で経営診断の方向性の誤りや基本的な分析の漏れに気付き、軌道修正を図るためのカリキュラムになります。
塾生3~4名、講師2~3名のグループを4つ作り、グループ内で発表のローテーションをします。1サイクルは、担当塾生の発表、塾生同士のディスカッション、講師コメントの流れです。塾生は自分が発表することによる学びだけでなく、他の塾生の発表にコメントする立場になることで違う視点からも気付きを得ることができます。
各塾生の発表に対し、活発な議論が交わされました。その中で、講師から以下のような厳しい指摘もありました。
・現状分析したつもりかもしれないが、社長の言葉を鵜呑みにしているだけで全然できていない
・論理に矛盾がある
・強みが抽象的すぎる
・この企業がどうなりたいのかを掴めていない
・小売業なら押さえるべき、基本的な分析が抜けている
・競合分析がない
・提言が目指す姿の達成につながっているのかよく分からない
塾生からは、以下の感想が聞かれました。
・経営診断で足りない部分が明確になった。
・問題点の原因分析が浅く、深掘りできていないことに気づけた。
・塾生や講師から質問を受けることで、自分にない視点に気づくことができた。
休憩時間やグループ討議終了後も、塾生同士で気づきを共有する姿が見られました。
終了後は、自由参加の懇親会を開催し、楽しいひとときを過ごしました。
今回のグループ討議を通じて、これからの改善すべき点が明確になったと思います。12月の経営診断報告会演習に向けて頑張ってください!