第18期プロコン育成塾 第2回が開催されました

令和4年9月3日(土)に第18期プロコン育成塾の第2回が開催されました。
塾生たちは2週間ぶりの再会に会話も弾み、和やかな空気の中、講義がスタートしました。

今回は講義の最後に一人一人の診断先が発表され、いよいよ経営診断実習が始まります。このため、財務診断のポイントや業種別の着眼点と分析セオリー、ヒアリングのコツといった初回訪問で特に意識しておきたい知識やスキルについて学びました。

午前中は、西口講師による第2講「中小企業特有の財務診断」の講義です。中小企業診断士として財務分析の知識を有していることを前提に、一般的な教科書には記載されていない財務分析の実践的な活用方法について、金融機関や支援機関での実務経験も交えたお話がありました。

中小企業診断士登録後間もない塾生の中には決算書類に触れる機会が少ない方も多く、テキストだけではなかなかチェックするポイントのイメージがつきにくいようです。初回訪問で診断先から財務諸表を受け取った際、その場でチェックする項目が理解できるように実際の決算書類を確認しながら講義が進みました。

 

午後の前半は第3講「業種別(製造、飲食・サービス、小売)の着眼点と分析のセオリー」です。より実践で通用するプロコンの育成を目指し、今期から新しく講義として追加されました。

加藤講師が製造業、吉田講師が飲食・サービス業、井上講師が小売業を担当し、三者三様のスタイルで業種ごとの特性について説明がありました。ひとつも聞き逃すことがないよう、皆さん真剣な表情で講義に集中し、メモをとっていたのが印象的でした。

加藤講師による製造業の講義は、製造フロー作成の重要性や工場視察での着眼点など初回訪問時の対応に力点をおいたものでした。

 

吉田講師による飲食・サービス業の講義は、書籍を用いた業種理解や店舗への前もっての覆面調査など、事前準備に力点をおいたものでした。

 

井上講師による小売業の講義は、現状や課題を把握し、説得力のある改善提案をするためにどのような姿勢で分析するか、という分析の観点に力点をおいたものでした。

 

午後の後半は、橋本講師による「ヒアリング」についての講義とワークです。

冒頭、ヒアリング技術は相手の話を引き出すのに有効な手段だが、そうした技術の前に、相手に敬意を持って向き合う姿勢が大切であることの確認がありました。

その後、視線や声の調子の合わせ方などのヒアリング技術と、ヒアリングで上手く話を引き出せない理由について説明がありました。

続いて、二人ペアで全く反応をしない相手に話しかけるワークを行いました。腕組みをして全く目線を合わせない相手に対する話かけに、皆さん大変苦労し、傾聴の重要性を実感できたようです。

最後に、三人組で診断士役、事業者役、オブザーバー(観察者)役に分かれて、ヒアリングのロールプレイをしました。お互いに率直な感想や意見を出し合ったことで、初回訪問に向けたよい準備になったことでしょう。

ヒアリング技術は一朝一夕に身につくものではありません。日々の仕事や生活の中で、傾聴などを意識することで、さらに自身のスキルを高めることができます。

 

診断先発表に先立ち、吉田講師より「初回訪問時の注意事項」の説明がありました。「初回訪問では診断先のニーズや今後の進め方などを確認しますが、念頭に置いてほしいのは関係性の構築です。関係性がなければ本音で話してもらうことはできません。また、アドバイスを快く入れてもらうこともできません」等、初回訪問がうまく進むよう期待される事前準備と当日の行動について説明がありました。

最後に、経営診断実習の担当企業(業種)が発表され、担当講師と初回訪問に向けた打ち合わせをしました。塾生は自身の診断先を知って一段と気合いが入った様子です。

 

終了後は、コロナ禍の状況を鑑み、自由参加型という配慮をしたうえで、懇親会を行いました。今回は塾生と担当講師が隣同士に座り、交流を深めました。これからの経営診断実習に向けて、お互いを理解する良い場になったようです。

これから経営診断実習を進めていく中で様々な疑問や悩みが出てくると思いますが、一生懸命に診断先の課題解決に取り組むことで、自身のスキルや能力が確実に向上します。塾生の皆さん、診断先のため、ご自身のため、実り多い半年間にしていきましょう。