第7期プロコン育成塾 第4講が開催されました!

皆様、第7期プロコン育成塾も、座学最終講義となりました。
 第4講は、湯浅講師による主講義「説得力を高めるプレゼン方法、報告書の書き方」、柳アドバイザーによるサブ講義「独立1stステージにおける公的機関の仕事」、そして受講生のプレゼン・ロールプレイングの3部構成で開催されました。
 最初に、湯浅講師のプロコンとして独立するに至った経緯や、現在に至るまでの活動をご説明いただきました。その経験から「考える」という重要性をお教えいただきました。具体的にコンサルの現場において、「表面的な原因だけでなく、なぜその原因が出てきたのかをより深く考える」ことや、文章を書く際にも「まず、文章を書き始めるのではなく、考えてから書き始めることで文章の深みが増す」ということを、経験談を交えてご説明いただきました。
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 「説得力を高める報告書の書き方」について、長年、湯浅講師が多くの方の文章を見てきた経験から、文章の書き方で大切なことは『①読みやすさ ②理解しやすさ ③説得力』の3つが揃っていること。また、分りにくい文章とは『長文になっている文章』や、『「修飾語」の使い方が上手く使えていない文章』であると教えていただきました。
分りにくい修飾語の例として、「美しい日本の私」という一文を用いてご説明いただきました。この「美しい」は、「日本」を修飾し「美しい日本」なのか、それとも「私」を修飾し「美しい私」なのかが明確でなく、読み手にとって分りにくい文章になっていると教えていただきました。
 続いて、文章を作成する中で、「句読点の打ち方」や「漢字とひらがなの使い分け」について、具体的な文章例を挙げてご説明いただきました。
 最後は、プレゼン方法に関する講義です。プレゼンでは、表や写真などを見せる場合、パワーポイントで説明するのが効果的です。しかし、動きが少なくなるのでホワイトボードや黒板を利用する事により動きが出て、聞き手にとって聞きやすくなるなどご説明いただきました。
 社会人になって文章の書き方やプレゼンの仕方など、なかなか聞くことのできない内容は、受講生にとって貴重な学習になったと思います。
 続くサブ講義では、柳アドバイザーから「独立1stステージにおける公的機関の仕事」についてご講義をいただきました。
 御自身の実務経験を基に、独立当初の公的機関との関わり方や業務内容を分りやすくご説明いただきました。
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 公的機関の仕事を活かしプロコンとして活躍していくには、どのような取り組みをおこなっていくのか、3つの重要ポイント『①専門性の確立 ②ニーズを見極める ③誠心誠意』についてご説明いただきました。
 次に、公的機関の専門家派遣担当者が、「こんな専門家には頼まない。」と思っているポイントを、実際にあったトラブルを踏まえて教えていただきました。
受講生の顔は真剣そのものでした。
 質疑応答の時間では、受講生も大変興味深い話だったので、活発な質問が飛び交っていました。
 最後に、受講生によるプレゼンテーションが行われました。
 受講生が今まで個人ワークでブラッシュアップしてきた「プロコン・スタートアッププラン(目指す3年後のプロコン像)」について、プレゼンテーションをおこない、講師・アドバイザーからプレゼン技術について指導していただきました。
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 「口調に抑揚をつけること」、「手手の動かし方」や「スクリーンに写される文字の大きさ」など実践に即したアドバイスだけでなく、プレゼン中に体がふら付く受講生には、教卓を持って体のふら付きをなくす方法など、受講生一人一人の特徴に合わせたアドバイスも行われました。
受講生にとっては、2月の発表会、そしてプロコンとして活躍していく上で、とても貴重な経験になったものと思います。
 講義修了後は、恒例の懇親会が開催されました。昼間の緊張感の漂う雰囲気とは、うって変わり、和やかな雰囲気で講師・アドバイザーと受講生との間で、さらに親睦が深められたように感じました。
 次回の経営診断発表会は、2012年2月18日(土)、19日(日)の2日間にかけて神戸産業振興センターにおいて開催されます。第7期プロコン育成塾もこれが最後の演習となります。
受講生の皆さま、悔いの無い発表ができるように頑張ってください。
 第6期までの修了生の先輩諸氏にも是非とも出席いただき、後輩たちに診断ポイントを講評いただければ幸いです。