修了後の取り組み

第4期修了 箕作千佐子さん

 第4期修了生の箕作(きさく)千佐子です。

 このたびは光栄にも寄稿の機会をいただき、プロコン育成塾受講前後の歩みや直近の活動、今後の抱負についてご紹介させていただきます。 今年は第22期を迎えられると伺い、私が修了してからそれだけの月日が流れたのかと、改めて時の早さを実感しています。長きにわたり、地域の中小企業を支える優秀な修了生を輩出し続けておられる先生方や、運営に関わる皆様の情熱には、深く敬意を表します。

支援機関の勤務を退職して入塾

 私がプロコン育成塾(以後、塾)を受講したのは、独立診断士として活動を始めて2年目のことでした。実は1年目にもお声がけをいただいていたのですが、当時は3人の子ども(4歳、4歳、2歳)がまだ幼く、加えて非常勤ながらも支援機関での勤務もあったため、とても塾の厳しい課題を全うできるとは思えず、泣く泣く見送ったという経緯があります。

 しかし「自ら時間を作らなければ、新しいことは入ってこない」と考え、翌年には思い切って支援機関を退職して受講を決意しました。当時の私は、おそらく塾で初めての女性受講者だったと記憶しています。先生方や同期の仲間には、子育てという私の状況に多大なご配慮をいただき、本当にありがたく、充実した半年間を過ごすことができました。

 受講期間中から少しずつ独立診断士としての仕事をいただいてはおりましたが、修了後はそのペースが加速し、すぐに退職した支援機関の仕事の分を取り戻すことができました。塾に関わる方々からお仕事をご紹介いただく機会が増え、おかげさまで多種多様な現場で経験を積むことができました。先生方や先輩方が、修了後も常に気にかけてくださっていることを肌で感じ、大変心強く思っていたのを覚えています。

塾で学んだ「商品づくり」

 最近、仕事場の資料を断捨離していた際、ふと塾のテキストファイルを見つけました。デジタル化が進む昨今、紙の資料は思い切って処分するようにしているのですが、このファイルだけは手放せず、ずっと手元に残していたのです。

 久しぶりにファイルをめくってみると、「自分の商品づくり」というワークシートが目に留まりました。そこには、当時の私が一生懸命考えた「コンサルタントとしてのパッケージ」が書き込まれていました。しかしその時、心の底では『これでは弱いな…』と感じていたことも思い出しました。

 私はもともとゲームクリエイターとして働いていた経歴があり、「いつかはコンテンツビジネスを展開したい」という思いをうっすらと抱いていました。塾の課題に向き合う中で「もっと考えないとダメだ」という気持ちが、後の推進力になったのだと今振り返って感じています。

思いを形にしたビジネスゲーム「ビズストーム」

 その「自分の商品を作りたい」という思いが結実したのが、現在私が主軸としている事業、研修用のビジネスゲーム「ビズストーム」の開発です。

 ビズストームは、経営を疑似体験できるボードゲーム型のシミュレーションゲームです。様々なセミナーに登壇する中で、座学で経営を立体的に学ぶのは非常に難しいと痛感したことが、開発の動機のひとつでした。楽しみながらビジネスの全体像を俯瞰し、戦略思考やマーケティングを見直せる研修ツールとして、現在では高校生や大学生といった若年層から、企業の経営者・管理職まで、幅広い層の研修でご活用いただいています。 さらに、このビズストームを皮切りに、戦略的なキャリアデザインについて学ぶ「キャリアストーム」や、子ども向けの起業体験ゲーム「ビズストームジュニア」など、対象者に合わせたシリーズもリリースしました。これらのコンテンツは、全国の研修講師やコンサルタント、企業の人事担当者等にライセンスを提供して使っていただいています。

 開発や普及にあたっては、プロコン育成塾の修了生をはじめとする多くの方々に多大なるご協力をいただきました。テストプレイに参加していただいたり、認定インストラクターになって研修の現場で使っていただいたりと、皆様のお力添えがあったからこそ、少しずつコンテンツを育てていくことができました。 当初は診断士としての仕事の「副業」のような形で始めた事業でしたが、リリースから12年経つ中で徐々に仕事の軸足を移行し、現在ではほぼビズストーム関連の事業に注力しています。

信頼できる修了生のネットワーク

 独立診断士としての仕事やゲーム研修事業を進める中で、プロコン育成塾のネットワークのありがたさを痛感した場面は数え切れません。

 この塾の素晴らしいところは、「お互いの仕事ぶりを知ることができる」点です。それぞれの得意分野は何か、どんなスタイルでお仕事をされるのかが見えやすいため、後々お仕事をお願いする方を探しているときに、声をかけやすいのです。 毎年の報告会を拝聴することは自身の大きな学びになるだけでなく、結果的にそこで知り合った方と一緒にお仕事をすることも少なくありません。

 実際、ビズストームの大規模な研修案件で、多数の講師の方にご協力をお願いすることがあるのですが、ふと顔ぶれを見ると、塾の出身者が多数おられて驚きました。私自身の中で、「プロコン育成塾の修了生=信頼できるプロフェッショナル」という図式があるのだと気づかされました。

今後の抱負と皆様への感謝

 今後の私の目標は、自分自身が講師として登壇する機会を少しずつ減らし、制作や運営・サポートの仕組みづくりに時間を注いでいくことです。

 先生方や先輩方からいただいた多大なるご恩を「返す」などと言うのはおこがましいですが、これからも信頼できる仲間として、多くの皆さまと一緒にお仕事をさせていただければ幸いです。

 末筆ではありますが、プロコン育成塾の今後ますますのご発展をお祈り申し上げます。

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