8月29日(土)、第22期プロコン育成塾の第2回講義が開催されました。財務診断の基礎から業種別の分析ポイント、さらには実践的なヒアリングスキルの体験ワークや初回訪問時の心得まで、盛りだくさんの内容となりました。
午前は西口講師による「中小企業特有の財務診断」の講義でした。銀行員や再生支援協議会(現活性化協議会)専門員としての経験を踏まえて、実際の決算書に基づいた財務分析や数値計画に整合したアクションプランの策定など、実践的なお話をいただきました。特に、会社としての方向性を確立した上での改善策であることの重要性についても強調されていたのが印象的でした。

午後の前半は、第3講「業種別(製造業、小売業・飲食業・サービス業、建設業)の着眼点と分析のセオリー」の講義が行われました。
加藤講師による製造業の講義では、事業者の位置づけ、付加価値の源泉である強みの見つけ方、経営者の問題意識の確認など着眼のポイントについて説明がありました。また現場改善の5S活動が財務面にもたらす効果について、中小企業診断士ならではの視点から説明がありました。加えて、独立後の失敗経験に基づいたアドバイスもあり、塾生の皆さんの学びになったのではないでしょうか。

只野講師による小売業・飲食業・サービス業の講義では、業種別の着眼点を押さえられているか否かで、現状分析から得られる気づきや提言の質が変わるというお話がありました。また、「誰に、何を、どのように」というコンセプトを明確にすることの重要性について、事例を交えての説明がありました。塾生にとって経営診断実習に業種別の着眼点をどのようにいかしていくのかをイメージできる講義となりました。

井上講師による建設業の講義では、建設業の基礎知識と着眼点、分析のセオリーを説明いただきました。経営者の言葉を鵜呑みにするのではなく、データ分析に基づいて自社の現状を正しく理解し、社長と現状認識を共有することの重要性を強調されました。テーマは建設業でしたが、どの業種にも通じる分析方法をお伝えいただきました。実際の診断事例をもとに、売上重視から利益重視への転換を促した経緯は非常に示唆に富むものでした。

午後の後半は橋本講師によるヒアリングについての講義とグループワークでした。
ヒアリングのポイントではスキルだけでなく、経営者の話を傾聴する姿勢、共感して受け止めること、自己開示の重要性などについても説明がありました。

グループワークでは塾生が聴き手と話し手、そして観察者に分かれてロールプレイを行いました。聴き手の姿勢の重要性を実感すると共に、これまで気づかなかった自分自身の癖を指摘され、新たな気づきを得た塾生も多かったようです。

最後に、経営診断実習で各塾生が担当する企業(業種)の発表がありました。
また、橋本講師から診断実務に直結する「初回訪問の注意事項」の説明がありました。
第一印象の重要性や、事前準備の徹底、関係性構築を最優先とする姿勢などが強調されました。
その後、自身の診断先を知り気持ちを高めた塾生たちは、それぞれの担当講師と初回訪問に向けた打ち合わせを行いました。
終了後は、懇親会を行いました。経営診断先が決まったことで実習に向けてモチベーションが高まり、大いに盛り上がりました。

塾生の皆さんにとって実り多い経営診断実習となるよう、事務局一同引き続き応援していきます。